「必死剣鳥刺し」を見てきました(8月5日)

d0021786_21252135.jpgピカデリー劇場へ「必死剣鳥刺し」を見に行きました。
藤沢周平の短編時代小説を映画化したもので、主演は豊川悦司でした。
時は江戸時代。東北海坂藩近習頭取兼見三左エ門は藩主の愛妾連子を城中で刺し殺した。
それというのも藩主が連子に溺れ、彼女の言うことを何でも聞き、連子が政治にも口を出し、おかげで領地の百姓は厳しい年貢の取立てに苦しんでいる。そして農民たちが直訴するが、首謀者が打ち首にされてしまう。

その頃兼見三左エ門は妻睦江を病気で失って、失意の中、彼は死に場所を求め領主の愛妾連子を殺す。打ち首覚悟の行動であったが、意外にも処分は1年間の閉門と禄を280石から130石に減俸するというものだった。

妻の姪・里尾(池脇千鶴)が献身的に世話をしてくれ、三左エ門は再び生きる力をよみがえらせていく。そして一年間の閉門が明け、再び城中に勤めることに。そしてある日、中老・津田民部(岸辺一徳)から、「ある人物が殿の命を狙っている。天心独名流の剣豪で「鳥刺し」という必勝の技を持っているそなたにそいつを討ち取れと」の殿の秘命であると伝えられる。そして別家の帯屋隼人正が城中へやってきたときに彼を討ち取るが‥‥。

意外な結末で驚きました。どうして殿の愛妾を殺して、あんなに寛大な処分だったのか。またどうして再び城中で殿にお仕えできるようになったのか。謎が最後に一気に解決されます。

妻の姪・里尾がひそかに三左エ門に心を寄せていたが、三左エ門は彼女を嫁に出そうとして見合いをさせる。ところがつい里尾と一夜限り床を共にし、彼女は田舎の知り合いのところに預けられる。そこで三左エ門が迎えに来るのを待っているのだった。当時の女性は一人で生きていくということができず、誰かの妻になる以外生きていく道がなかったというのも悲しいことでした。三左エ門の子どもを抱えて里尾はその後どうして生きていったのか気になるところです。

久しぶりの時代劇でしたが、なかなか味のあるいい映画でした。

2010年 日本映画 114分 監督 平山秀幸
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by irkutsk | 2010-08-05 21:25 | 映画 | Comments(0)