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「戦火の中へ」を見に行きました(2月22日)

「戦火の中へ」を見に行きました(2月22日)_d0021786_16404027.jpg伏見ミリオン座へ「戦火の中へ」を見に行きました。この映画は朝鮮戦争で学徒兵として従軍したイ・ウグンが母に宛てた手紙をもとにしたものである。この手紙は母に送られることなく彼の遺体から後日発見されたものである。

1950年北朝鮮軍が南進し、みるみるうちに朝鮮半島をほぼ占領し8月には釜山を陥落させるかと思われた、朝鮮戦争初期の話である。韓国軍は撤退に次ぐ撤退を重ね洛東江を最後の防衛線として全兵力をそこに注ぎ込んでいた。浦項に駐屯していた部隊も洛東江へ動員され、少年院から連れてこられた不良を含む71名の学徒兵が浦項の守備を任せられた。

銃の使い方も何も知らない学徒兵たちの指揮を任せられたのは戦場体験のある学徒兵ジャンボムだった。不良は彼に反発し、彼の言うことを聞こうとしない。

北朝鮮軍の766部隊を率いるパク・ムラン少佐は洛東江へ向かえという命令を無視し、軍人としての自分の本能に従って釜山攻略のためには学徒兵たちのいる浦項へのルートを取るべきだとして同行する政治局員と対立する。

そしてパク・ムラン少佐は捕虜とした学徒兵の脱走兵ダリョンを連れて単身学徒兵が籠る学校へ乗り込む。そして「我々は2時間後の正午にここを占拠する。それまでに白旗を掲げれば命は助けてやる」と言い残して去って行く。ジャンボムは彼の提案を拒否し北朝鮮軍と戦い抜くことを決意し準備を始めるのだった。

朝鮮戦争という同じ民族同士での壮絶な殺し合いで、何十万の人たちが亡くなったことか。人間というのはどうしてこんな悲惨な殺し合いをすることができるのか。戦争にはいい戦争も悪い戦争もない。そこにあるのは人が人を殺すということだけで、それは決して許されることではない。

戦争が奪った若い学徒たちの命を思うと、決して戦争をしてはならないということを痛感した映画でした。

「戦火の中へ」 韓国 2010年 121分 監督:チャン・チョンミョン
出演:チェ・スンヒョン チャ・スンォン クォン・サンウ
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by irkutsk | 2011-02-21 16:40 | 映画 | Comments(0)