5月18日の放射線量(5月18日)
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放射線核種によってたまる臓器が違う?
放射線核種によってずいぶんとふるまいが違います。ある核種は全身ほぼ均等に入り込むかと思うと、他のものは特定の臓器に選択的に取り込まれます。しかも同一の放射線核種でも水に溶けやすい化合物の形か、溶けにくい化合物の形かによって腸管から吸収される割合に大きな違いがあります。どの臓器に入り込むかによって速やかに排泄されるものやしつこく体内に残るものなどの違いも生じます。
コバルト60全身但し肝臓には他の部分の4倍たまる
ストロンチウム90骨半減期28年 骨全体にたまる
ラジウム224骨半減期3.7日 骨の表面にしか入り込まない
ラジウム226骨半減期1600年 骨全体にたまる
モリブデン9950%腎臓 30%肝臓 15%無機質骨 5%その他
ヨウ素13130%甲状腺 残りは排泄される
セシウム134速やかに排泄される部分の他は全身に均等に分布する
セシウム137速やかに排泄される部分の他は全身に均等に分布する
プルトニウム239肝臓(排泄されるまでに40年)骨(排泄されるまでに100年)
安斎育郎著 かもがわブックレット 「放射能そこが知りたい」より
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