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「女と銃と荒野の麺屋」を見てきました(1月22日)

「女と銃と荒野の麺屋」を見てきました(1月22日)_d0021786_20581545.jpg今池のキノシタホールへ「女と銃と荒野の麺屋」を見に行きました。相変わらずお客さんは少なく今日も4人でした。

さて映画はチャン・イーモウ監督が20年前に鑑賞してずっと心に残っていた映画「ブラッド・シンプル」を中国に舞台を移してリメイクした映画です。舞台は中国の万里の長城の西の果てにほど近い荒野の街。そこで中華麺屋を営む中年男ワン。金で買った若い妻がいるが、子供もできない妻をいじめる毎日だった。そしてその妻は若い従業員リーと浮気しているらしい。そんな折、ペルシャの行商人がやってきて妻は3連発の銃を買う。

従業員のジャオは主人の妻が銃を買ったことを主人に報告する。警察官のチャンはワンの妻とリーの浮気を密告する。ワンは妻に銃で撃たれるのを恐れ、チャンに妻とリーの殺害を頼む。ワンは旅に出かけるふりをし、実は自分の部屋でチャンの報告を待っていた。しばらくしてチャンは二人の血まみれた衣服の切れ端を持ってきて、二人を殺して埋めてきたとウソの報告する。そして妻とリーが荷馬車で逢引をしている現場からこっそり盗んできた銃でワンを殺害する。そして、金庫の金を盗もうとするが、番号がわからないので壊そうとするが、簡単には壊れない。そうこうしているうちに人がやって来たので別の窓から抜け出す。

ワンが出かけたと思って、ワンの妻とリーは荷馬車で出かけ逢引をするが、ワンの妻に弱気をなじられ、リーは荒野に置いて帰られる。戻ったワンの妻は酒を飲んで部屋でいびきをかいて寝ていた。遅れて帰ってきたリーがワンのところへ謝りに行くと、銃で撃たれたワンが血を流して死んでいた。リーはてっきりワンの妻が銃で撃ったのだと勘違いして、床を洗い、ワンの死体を荒野に埋めに行く。

リーがワンの死体を運び出したあと、従業員のジャオとチェンは未払いになっている給料を取り返そうと主人の部屋に忍び込む。ジャオが金庫の番号を突き止めたのだった。そして800文の未払いの給料をワンの金庫から取る。しかし、ジャオはせっかく開けた金庫の中に主人が溜め込んだ莫大な金があり、それをみすみす放っておくのはもったいないと一度戻ったあとで再び一人で主人の部屋に侵入する。しかしそこで待っていたのはやはりワンの金を目当てに忍び込んでいた警察官のチャンで、後ろから鎖で首を絞められてジャオは殺されてしまう。

ジャオが盗もうとしていた金を横取りした警察官のチャンはジャオの死体を埋めるために荒野へ行く。そしてその帰り、自分のキセルを落としたことに気づき、死体を埋めた現場にもどるのだがそこにはリーの持ち物が落ちているだけでキセルは見当たらなかった。実はジャオはワンの死体を埋めた帰りに便意を催し、丁度チャンがジャオを生めたところで用を足し、そのときにキセルを見つけたが何の気なしに遠くへ放り投げ、自分の持ち物を落としてきたのだった。

ハラハラドキドキ、お互いが勝手に思い込みで行動し、それがとんでもない結末へと導かれる。欲望にまみれた3人の男(ワン、チャン、ジャオ)と哀れな一人の女(ワンの妻)、そして弱気なリーが一丁の拳銃に振り回されるコミカルなサスペンス映画だった。

中華麺屋が舞台ということもあって、麺生地をくるくると廻しながら伸ばしていく場面があり、ピザくらいの大きさのもがだんだん大きくなり直径2m以上になるシーンは圧巻だった。

「女と銃と荒野の麺屋」 中国2009年 90分 監督:チャン・イーモウ 出演:ヤン・ニー(ワンの妻)、ニー・ダーホン(麺屋のワン)、シャオ・シェニャン(リー)、スン・ホンレイ(警察官チャン)
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by irkutsk | 2012-01-22 20:57 | 映画 | Comments(0)