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第4回ポエムフェスティバルに行きました(3月24日)

第4回ポエムフェスティバルに行きました(3月24日)_d0021786_21221946.jpg東別院ホールで第4回ポエムフェスティバルが開かれました。昨日来の雨が残る中、9時にスタッフが集合し準備開始です。毎年参加しているスタッフが多いので要領もよくわかっており準備は順調に進みました。

今年はロビーに岩手県大槌町の陶芸家・小川延海さんの直筆の詩11編が展示されました。小川さんは染織作家である奥さんの久美子さんとともに昨年の3月11日以降行方不明になっています。ギャラリーのある自宅には何も残っていませんでした。詩も書かれていた延海さんは2010年11月より“夢ポケット”に直筆の詩を送られていたそうで、震災の前日に最後の詩が届きました。送られてきた72編の詩の中から11篇の詩が展示されましたが、独特の書体でかつ、波のような行で詩が綴られていました。

9時半過ぎから出演者の方々のリハーサルが始まり、立つ位置やマイクとの距離などを確認していたので、準備をしながらリハーサルを聞くことができました。みなさん本番の時は緊張していたようで、リハーサルの時のほうがのびのびとした声が出ていました。藤田恵美さんのリハーサルも11時から始まり、澄んだ美しい歌声にしばし聞き惚れていました。

13:00、キンダーコール鳩笛の会のコーラスで第4回ポエムフェスティバルは幕を開けました。小学校2年生(4月から3年生)から高校生(?)までのコーラスで、「さくら、さくら」「めだかの学校」「はなのおくにのきしゃぽっぽ」「かあさんの歌」「クリーガーのメヌエット」「Gloria」「星に願いを」「朝」を歌ってくれました。最後の「朝」という曲はこのポエムフェスティバルの主催者水内さんが作詞したもので、来年の中学2年生の音楽の教科書に載るそうです。

その水内さんの主催者挨拶のあと、今回のテーマ「祈り・希望」に沿った28組の詩人による詩の朗読が始まりました。みんな自作の詩を朗読したり、歌ったりいろいろと工夫を凝らしていました。朗読の途中で、黒いドレスに赤や白のコサージュをつけた17名の女性による東海女声コーラスの歌がありました。曲は「ねむの木の子守唄」、「いのちの歌」、「きみ歌えよ」でした。ずっと朗読を聴いていると疲れるので、丁度良い気分転換でした。

休憩の後は第2部「藤田由美さんの歌の世界」で、最初に水内さんと藤田さんそれぞれが今回の地震後の自分たちの活動と思いを話されました。そして水内さんのリクエストで彼の編集した「続・一編の詩があなたを強く抱きしめる時がある」から高橋杞一さんの「水ぬるむ」を藤田さんが朗読してくれました。その後、透明感あふれる藤田恵美さんの歌「縁は異なもの」「いつも何度でも」「ひだまりの詩」「OMOIYARIのうた」などを時には手話を交えて歌いました。詩がメロディーと歌声を与えられると人の心を打つ力が何倍にもなるのだということがわかりました。詩人の方たちが会場で自作の詩集を売っていましたが、活字になった詩よりも墨で書かれた同じ詩が強く心に響くのはやはり人の手によるものという感じを受けるからでしょうか。

4時過ぎに終了し、今年は夜の交流会がないので、みなさん会場で詩集の交換をしたり、いろいろとお話していて5時過ぎまで別れを惜しんでいました。

次回は関西方面で開催を予定しているとのこと。楽しみです。
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by irkutsk | 2012-03-24 21:22 | 感動したこと | Comments(0)