「真珠の耳飾の少女」を見に行きました(8月4日)
1660年代のオランダが舞台です。タイル絵師の父は目が見えなくなり、一家の生活のためにグリートはフェルメール家に下働きとして入る。朝から晩まで子だくさんのフェルメール家で重労働に負われていたが、市場の肉屋のピーターにひそかに心を寄せるのだった。ある日アトリエの掃除を命じられ、フェルメールに光の具合が変わるが、ガラスを拭いてもいいかと聞く。これを機会にフェルメールは彼女の中にある美的感覚を認め、絵の具の調合などを任せることに。
また当時の画家は自由に絵が抱えるというわけではなく、いわゆるパトロンに気に入るような絵を描いて彼に買ってもらわなければ生活が成り立たなかった。同居している妻の母はパトロンを食事に招待し、こういう絵はどうかとパトロンに持ちかける。そしてグリートの絵を書かせることにする。パトロンのファン・ライフェンはグリートを手篭めにしようとするが、失敗する。グリートはピーターのもとを訪れ、一夜をともにするのだった。
妻には内緒で彼女の絵を描き始めていたが、妻の真珠のピアスがぜひとも必要だと、彼女の留守の間にそれをグリートにつけさせて絵を描く。また彼女のかぶっている頭巾も、顔がよく見えないからととらせ、代わりに布を巻かせたのだった。当時の女性はみんな頭巾をかぶって髪を隠していたようだ。
「真珠の首飾りの少女」の絵がどういう状況で描かれたのか、どうして彼女はあんな表情をしていたのか、あの青い布は何だったのかという謎が明らかになった映画でした。主役のスカーレット・ヨハンソンがとてもよかったです。
「真珠の耳飾りの少女」 2003年イギリス・ルクセンブルク 100分 監督:ピーター・ウェーバー 出演:コリン・ファース、スカーレット・ヨハンソン他