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「汚れた心」を見に行きました(8月20日)

d0021786_222439.jpg第二次世界大戦後のブラジル。そこに住む日系移民の大半は、日本が戦争に勝ったと信じきっていた。当時のブラジルは日本と国交が断たれており、移民たちが日本に関する正確な情報を入手することは極めて困難だった。その最中、ある日系人植民地にブラジル軍の軍人がやって来て日の丸を掲げるのは違法だといって、引き摺り下ろして足で踏みつけつばを吐きかける。その行為に対して日本人の移民たちはその軍人を殺すと日本刀や斧を持って警察に押しかける。応援に来た警察に逮捕され、取調べを受けることに。そして通訳として同じ日本人移民が呼ばれる。どうしてブラジル人に協力するのだと逆に問い詰められる。

そんなことのあった後、元陸軍大佐のワタナベ(奥田瑛二)は敵は内にいるとして、戦争に負けたということを受け入れた日系移民たちを汚れた心を持つ国賊だと決めつける。そして彼らを処刑することに。その槍玉に上がったのは彼らが逮捕された時に通訳をした男だった。

日系人植民地で妻ミユキ(常盤貴子)と共に写真館を営んでいたタカハシ(井原剛志)も日本の負けを信じられずに、ワタナベの「日本がまけるはずがない」という言葉を信じていた。そして彼に通訳をした男を処罰する役が与えられた。そして彼が処罰したのを皮切りに、次々と日本の負けを信じている日本人を殺して行くのだった。

しかし、日本が勝ったという偽装写真を撮ってくれと頼まれ、タカハシも日本の勝利を疑い始める。そんなタカハシを殺そうとするワタナベ。果たして彼はどうなるのか‥‥。

日本から遠くはなれたブラジルで敗戦を信じられずに、同じ日本人を殺していった日本人の心の中には何があったのか。共同幻想の犠牲になったのは殺された者たちだけではなく、殺した側の人間も同じ犠牲者であった。この映画は事実を元にして作られており、ブラジルで


「汚れた心」 2011年ブラジル 107分 監督:ヴィンセンテ・アモリン 出演:井原剛志、常盤貴子、余貴美子、奥田瑛二ほか
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by irkutsk | 2012-08-20 22:02 | 映画 | Comments(0)