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ロシアとMacと日本語

「プール」を見に行きました(9月12日)

d0021786_1725273.jpg今池のキノシタホールに「プール」を見に行きました。今日はわたしの貸切でした。
タイの空港へ一人の女の子さよ(伽奈)が降り立つ。迎えに来たのはゲストハウスの市尾(加瀬亮)という青年だった。大学の卒業旅行だという彼女の言葉を信じて、まだ夕食には時間があるからちょっと観光していこうという。そこに菊子から電話が入り、一緒にお寺に行こうと言う。3人でお寺に行ったあとでゲストハウスへ。ゲストハウスの経営者京子(小林聡美)はさよの母親だったのだ。京子は身寄りのないタイ人の子どもビーの面倒をみていた。ビーは母親を探しているが、なかなか見つからない。

京子は祖母とさよを残して、一人タイにやって来てゲストハウスをやっている。さよはそんな母親が許せなかった。しかし何日かゲストハウスで過ごすうちに、どうして母が祖母と自分を残してタイへやってきたのかが何となくわかるようになるのだった。さよが帰って行ったときに残した母への手紙にはこう書かれていた。

「お母さんへ
 ずっと聞きたかったこと、ちゃんと聞くことが出来て、行ってよかったと思っています。人はあんな風に暮らして行く事ができるんだって、私にもなんだかやっと分かりました。
思えば、おばあちゃんもそうだよなーとも思いました。
市尾さんは、私のもっと子供の頃の想像上のイキモノにいたような、何だか優しいイキモノ、そんな人だと思いました。大好きになりました。
ビーは私のこれから先、ずっとずっと仲のいい年下の友達でいれるような、そんな気がします。
菊子さんは不思議な人だけど、あの人といるだけで、お母さんがあの時、タイに行くと決めた事が、私にも分かるような気がした。
人にはきっとその時にしか出来ない事や、その時に行くしかない場所ってあるのでしょうね。お母さんは、他人にはとても分かりにくい人なのかもしれません、だって説明しなさすぎだから。あなたの子供の私にもやっと分かりかけてきたくらいだから。
私、そんなお母さんに似てるのかもと思ってしまいました。似てるのなら似ててもいいや、ちょっと生きにくいってことですよね。でもいい、これからいろんなことがあっても、自分で好きだと思ったことを、好きだと思った人と、好きだと思う場所で、やっていこうと思います。
お母さん、ありがとう。私、お母さんの子供で生まれてきてよかったと思っています。
さよ」

映画はゆったりとした時間の流れの中で、そこにいる人たちがお互いのことを思いやっていく平和な生活が描かれていましたが、そこはあくまで映画の中の理想郷なのかも。ゲストハウスには誰もお客が来ないし、余命3か月と言われて、3年も生きているという菊子さん、一体何の仕事をしているのかよく分からない市尾。お金の心配をしないでした、あんなのんびりとした生活をすることができたらいいのかな?でも現実離れした「おとぎ話」と割り切ればいいのかも。

さよの手紙にありましたが、人にはきっとその時にしかできないことや、その時に行くしかない場所っていうのがあるのでしょうね。

映画の題名にもなっている「プール」のあるゲストハウス。ビーがプールに落ちた落ち葉をすくっていましたが、誰も泳いでいないプール。あれは何だったのか? 分からない。

「プール」 2009年日本 96分 監督:大森美香 出演:小林聡美、加瀬亮、伽奈、もたいまさこ他
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by irkutsk | 2012-09-12 17:03 | 映画 | Comments(0)