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「希望の国」を見てきました(10月20日)

d0021786_23154081.jpgミッドランドスクエアシネマへ「希望の国」を見に行きました。東日本大震災と原発事故が起こった今、原発事故の映画を作らなくてはという園子温監督の思いで作られた映画です。

酪農家の小野泰彦(夏八木勲)は、妻や息子夫婦と平和でつつましい日々を送っていた。一方、道を一本はさんだ隣家の息子は家業を手伝わずに恋人と遊んでばかり。そんなある日、大地震がおき、原発事故が起こる。そして防護服に身を包んだ人たちがやって来て、隣家との間に杭を打ち、立入り禁止のテープを張り、立入り禁止区域内の住人はバスで避難させられる。泰彦のうちは立入り禁止区域外なので、避難を免れたが、放射能に汚染されていることにかわりはない。妻の智恵子(大谷直子)は認知症で「おうちへ帰ろう」が口癖である。

そして原発事故の翌日、息子の妻・いずみ(神楽坂恵)が妊娠していることがわかった。康彦はそのことを知って、息子夫婦にここから出て行くように命令する。嫌がる息子を怒って無理やり出て行かせる。

ところが避難していった先にも放射能があり、めぐみはマスクを購入し、防護服を着て外出するようになった。アパートの部屋には目張りをし、ビニールのクッション材で蚊帳のようなものを作りその中で暮らすようになる。そんな妻の行動を夫の周りの人たちは笑い、揶揄する。それに対し洋一は、最初のころはみんなも神経質に放射能を恐れていたのに、しばらくすると状況に慣れてしまい、忘れてしまうと非難する。

洋一(村上淳)とめぐみは更に遠くへ引っ越すことにする。一方泰彦夫婦が住んでいる場所も立入禁止区域となり、役場の人に何度も避難するように説得されるが、頑として避難を受け入れない。

二つの夫婦の運命はどうなるのか。平和な家庭が原発事故で崩壊させられ、住み慣れたうちへは二度戻れなくなる。

3・11を経験した日本の映画監督として、この映画を撮りたかったという園子温監督の意気込みに拍手を送りたい。本来ならもっと多くの監督や映画会社がいろんな観点からこの問題を映画化してもいいのに、この問題で映画を作ることがタブー視されているような気がするのは私の気のせいだろうか。

「希望の国」 日本・イギリス・台湾2012年 133分 監督:園子温 出演:夏八木勲、大谷直子、村上淳、神楽坂恵ほか
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by irkutsk | 2012-10-20 23:15 | 映画 | Comments(0)