「終の信託」を見に行ました(10月30日)

d0021786_22191551.jpgミッドランドスクエアシネマへ「終の信託」を見に行ました。

折井綾乃(草刈民代)は、患者からの評判も良い呼吸器内科のエリート医師。しかし、長く不倫関係にあった同僚の医師・高井(浅野忠信)から別れを告げられ、失意のあまり自殺未遂騒動を引き起こしてしまう。そんな彼女の心の傷を癒したのは、重度の喘息で入退院を繰り返していた患者、江木秦三(役所広司)の優しさだった。互いの心の内を語り合い、医師と患者の関係を越えた深い絆で結ばれてゆく綾乃と江木。

ある日、往診の帰りに綾乃は川の土手を散歩している江木に偶然出会った。そして二人で散歩しながら江木は綾乃に「信頼できるのは先生だけだから」と自分の病状が重くなり、意思表示ができなくなったとき、延命装置で生かされるのは嫌だから早く楽にしてほしいと依頼する。

そして2ヵ月後、川の土手を散歩していた江木が心配停止の状態で救急車で運び込まれる。懸命の処置の結果、心臓は動き出し、人工呼吸器で呼吸もできるようになり、数日後には自力で呼吸もできるようになった。しかし、意識は戻らず生かされている状態だった。綾乃は妻に回復の見込みはないことを告げ、子どもたちとも相談するように勧める。そしてその翌日、家族の同意を得て延命治療を中止し、江木は亡くなる。

しかし、3年後、刑事告発され検察庁へ出頭を命じられる。検察官・塚原(大沢たかお)に殺人罪で厳しく追及される。そして殺人だと認めたところ、逮捕され、その後裁判で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決が下される。

延命処置を希望しないというのは本人が文書にしておかなければならない。でも一体延命措置を全くしないで死なせることができるのか。

この映画の場合、江木が担当医の綾乃にだけ延命装置で生かされるのはいやだと言っただけで、家族にはなんらそのような意思表示をしていなかったことが問題だろう。そのために綾乃は殺人罪に問われることになったのだから。

「終の信託」 2012年日本 144分 監督:周防正行 出演:役所広司、草刈民代、大沢たかお、浅野忠信ほか
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by irkutsk | 2012-10-30 22:09 | 映画 | Comments(0)