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「蛇イチゴ」を見てきました(12月19日)

d0021786_16102059.jpg今池キノシタホールへ「蛇イチゴ」を見に行きました。

どこにでもいるごく平凡な家族、明智一家。父・芳郎(平泉成)はサラリーマンで、娘の倫子(つみきみほ)は小学校の教師で同僚の教師婚約者・鎌田(手塚とおる)との結婚を控え幸せいっぱいで、その日の夜、彼氏を連れて来るという日の朝の食卓風景から映画は始まる。食事のテーブルには痴呆症の祖父・京蔵(笑福亭松之介)が食べ物をこぼしながら、トーストを食べ、味噌汁にジャムを入れて飲んでいる。母の章子(大谷直子)はそんな舅の面倒をいやな顔をせずに見ている。

しかし、この一見何の変哲もない家族にも小さな秘密があった。父は、リストラにあって会社を首になったことを家族に言えず、サラ金で借金をしてお金をうちに入れていた。母は介護に疲れ、もはやその我慢も限界まできていた。
そんな家族であったが明智家では、鎌田を招き、ささやかで幸せな夕食の宴が催されていた。お互いにお互いを誉めあい、お坊ちゃま育ちの鎌田のハズれた発言にも、和気あいあいと笑顔で答える明智一家。そこへ電話のベルがなり、あわてて電話に出る父。借金取りからの催促の電話を仕事と偽り外出する父。鎌田を見送りに出かける倫子。まさか、残された母が、風呂掃除をしていると京蔵に突然の発作が起こるが、見て見ぬふりをし、一心不乱に風呂掃除を続ける。

明智家の見せかけの幸せは、小さな亀裂とともに、ついに終焉を迎えようとしていた。

祖父の葬儀場でおこなわれていた大学教授の葬儀で香典泥棒を働いていた明智家の長男・周治(宮迫博之)は偶然祖父の葬儀に出くわすことになる。父に勘当されてずっとうちに帰ってなかった周治は大変な現場に遭遇することになる。

葬儀場まで押しかけてきて、借金取りまでが押しかけてきて父・芳郎が会社を首になって多額の借金をしていて返済が滞っているということをみんなの前で暴露し、金を返せと騒ぎ、大混乱に。そこへ周治が弁護士を装って、立て板に水の大弁舌で借金取りを追い返す。

成り行きで、10年ぶりに周治を迎えることとなった明智一家。しかし、家にも借金取りが現れ、脅迫をはじめる。周治は香典泥棒で手に入れた120万を父に手渡す。ショックを隠せない倫子は、この騒動がもとで鎌田からも去られてしまう。一方的に別れを告げられた帰途のタクシーで、倫子は、祖父の葬儀をした斎場で、同じ日に120万円の香典が盗まれたというニュースを聞く。言うことなすこと嘘だらけだが、世渡り上手でどこか憎めない周治は、いつのまにか家族の中心となっていた。すべてのことに疲れてしまった父と母は、嘘と欺瞞に満ちた生活から解放されるべく、彼の言いなりになっていく。そして周治は、残った借金を精算するため、ある提案をもちかける。そのことを知った倫子は、正義を盾に家族を守ろうとするのだが、反対に父や母から疎まれるようになってしまう。そこで彼女は、ある決断を胸に秘め、兄を思い出の森へ誘い出すのだった……

「蛇イチゴ」 2002年日本 108分 監督:西川美和 出演:宮迫博之、つみきみほ、大谷直子、平泉成、笑福亭松之輔
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by irkutsk | 2012-12-19 16:11 | 映画 | Comments(0)