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「明日の空の向こうに」を見てきました(2月19日)

d0021786_9453794.jpg名演小劇場に「明日の空の向こうに」を見に行きました。

二人の兄弟ヴァーシャとペーチャ、そしてその友達のリャパの3人が旧ソ連(ロシア)の貧しい村からポーランドへ国境を越えていくという物語です。3人には両親も住む家もなく、駅舎で寝泊まりし、市場で恵んでもらったり、盗んだりして生活していました。

そんな彼らが外国に行けばきっともっといい暮らしが出来ると夢見て、ポーランドへと脱出するのでした。国境の鉄条網の下の土を掘って、国境を越えた彼らは早速ポーランドの子供たちに出くわすのですが、言葉がわからなくて馬鹿にされました。でもなんとか警察の場所を聞いて、そこへ行くのですが、太って、のべつ幕なしにタバコを吸っている警察官と受付嬢がひとりいるだけの小さな警察です。警察官は彼らの話をロシア語で聞いてやり、電話で上の機関に連絡するのですが、なかなか連絡がつきません。ようやく連絡がついたら、彼らが自分の口で「亡命すると」言うのであれば、亡命を認めるが、そうでなければ強制送還だと告げられます。

上級機関からの返事を待っている閒、一番小さいペーチャは警察官にすっかりなつき、抱っこしてくれとせがむほどでした。しかし、決定が下ると対応は早く、すぐに迎えの車がやって来ました。3人は本能的に連れ戻されると感じ、逃げようとしますがあっさりと捕まって、車に乗せられロシアへ強制送還されるのでした。

ロシアの市場で、おばさんにパンを恵んでくれというペーチャ。「だめ、向こうに行って!」というおばさんをおだてあげて、まんまとパンをもらうシーンはとても可愛かったです。また、結婚式の列に出くわし、上のふたりはウォッカを飲ませてもらうのですが、ペーチャは花嫁さんに「幸せのコイン」だよといって大きな1ルーブル硬貨を2枚もらうシーンもとても良かったです。

子どもが子どもらしく描かれていて、彼らが世間の荒波に飲みこまれないようにと願いました。またポーランドの警察官役をやっていたスタニスワフ・ザヴァツキも名演技でした。最初は面倒な子供たちがやってきたと思っていたが、だんだんと彼らに同情し、助けたいと思うがどうにもできないというジレンマを感じるほのぼのとした警察官役を見事に演じていました。

最後に、エンディング曲がとても素敵な曲でしたが、なんという曲かわかりません。知っている方がいたら教えてください。

「明日の空の向こうに」 2010年ポーランド・日本 118分 監督・脚本・編集:ドロタ・ケンジェジャフスカ 出演:オレグ・ルイバ、エウゲヌィ・ルイバ、アフメド・サルダロフ
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by irkutsk | 2013-02-20 09:46 | 映画 | Comments(0)