「孤独な天使たち」を見に行きました(5月15日)
孤独を愛する14歳の少年ロレンツォは学校のスキー旅行に行くと嘘をつき、アパートの地下室で1週間好きな音楽と本に囲まれて過ごすことに決めた。やや過保護な母親に対して鬱陶しさを感じる年頃の少年の気持ちがよく描かれていた。
そして自由な生活を満喫できるはずだったが、異母姉のオリヴィアによって安穏な生活は破られる。彼女はマリファナ中毒で、ロレンツォと過ごす7日間で薬抜きをする。最初は鬱陶しいやつがやってきた、早く出て行ってくれないかと思っていたロレンツォだったが、一緒に地下室で過ごすうちに彼女と心が通いあうようになる。
マリファナをやめたはずのオリヴィアだったが、お金が手に入るとまた薬を買ってしまうのだった。
7日間の地下室生活はロレンツォにとって、学校のスキー旅行に行くよりも、ちょっぴり大人に近づけた有意義なものだったようだ。
「孤独な天使たち」 2012年イタリア 97分 監督:ベルナルド・ベルトルッチ 出演:ジャコポ・オルモ・アンティノーリ、テア・ファルコ、ソニア・ベルガマスコほか