「嘆きのピエタ」を見に行きました(7月8日)

d0021786_203669.jpg2012年ヴェネチア国際映画祭金獅子賞作品「嘆きのピエタ」を見に、名古屋シネマテークへ行きました。

30年もの間、親の顔も知らず、天涯孤独のイ・ガンド。彼の仕事は借金を返せなくなった債務者に重傷を負わせ、その保険金で利子が10倍に膨らんだ借金を返させるという血も涙もない取立て屋だった。

追い詰められて、自殺する者も。障碍者にさせられた者もその家族も悲惨な暮らしを送らざるを得ない。

そんなガンドの元に、彼を生んですぐに捨てたという女・チャン・ミソンが現れ、許してくれと言うが、ガンドはその話を信じず、邪険に彼女を追い払う。だがしつこく彼のアパートに現れ、彼の後をついて歩く。ある日アパートに現れた彼女は生きたうなぎを持ってくる。そのうなぎの首には彼女の名前と携帯電話の番号が書かれたカードが付けられていた。躊躇しつつも電話をかける。電話から子守唄が聞こえるが、その子守唄はアパートのドアの向こうから聞こえてくる。ドアを開けるとミソンがいた。母親の証拠を出せと迫るガンドに、彼を捨てたことをただひたすら謝る。食事を作り、彼の世話を焼くミソンをガンドはだんだんと受け入れていく。

そしてミソンはガンドにとってかけがえなのない家族となり、ガンドは借金取立ての仕事をやめようと決心する。そんなガンドにミソンから助けを求める電話がかかってくる。母親の悲鳴とはげしい物音が聞こえた。急いでアパートに帰ると、荒らされた部屋にミソンはいなかった。自分が借金を取り立てた債務者の誰かが母を連れ去ったと確信したガンドは債務者の家を訪ねていくが…。

ひさしびぶりのキム・ギドク監督の作品だったが、相変わらず希望の出口が見えない映画だった。彼の作品で「サマリア」という女子高生売春を扱った作品があったが、あの作品も救いのない、みんなが絶望と死に絡めとられた映画だった。本作品も債務者を障碍者にしてその保険金で借金を取り立てるという血も涙もない仕事を続け、債務者から地獄で火に焼かれてしまえ、車で引きずり殺してやるなどと罵られるギドクだった。

そして突然現れた母親のミソンの運命は?

「嘆きのピエタ」 2012年韓国 104分 監督:キム・ギドク 出演:チョ・ミンス、イ・ジョンジン
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by irkutsk | 2013-07-08 20:36 | 映画 | Comments(0)