「風立ちぬ」を見に行きました(8月3日)

d0021786_9365493.jpgミッドランドスクエアシネマへ「風立ちぬ」を見に行きました。久しぶりの宮崎駿監督のアニメ映画でしたが、期待を裏切らないすばらしい映画でした。

舞台は関東大震災が起こる前の大正時代から始まります。田舎に育った少年時代の二郎は飛行機の設計に憧れ、自分の作った飛行機を飛ばしたいという夢を持っていた。夢の中でイタリアの飛行機設計者・ジャンニ・カプローニと交流をし、人々を飛行機に乗せて空を飛ばせたいという希望をますます膨らますのだった。

東京の大学在学中に列車に乗っていて関東大震災に出会う。おなじ列車に乗り合わせていた菜穂子と女中のお絹を助け、家まで送っていく。これが菜穂子との最初の出会いだった。

二郎は同級生の本庄とともに三菱に入り、飛行機の設計という憧れの仕事に就く。当時民間の飛行機というものはなく、すべて軍用機であり、二郎も海軍のための飛行機設計に取り組む。

ドイツの飛行機を視察に行き、日本とのレベルの違いに驚きさらに飛行機設計に情熱を傾ける二郎だった。当時日本では、工場で作った飛行機を台車に載せて飛行場まで牛が運んでいた。ドイツでは工場の横に飛行場があった。

そして軽井沢のホテルで菜穂子と再会することに。二郎は菜穂子に恋をし、菜穂子の父に交際の許可を申し込む。菜穂子も二郎のことが好きだった。しかし、菜穂子の母は結核で亡くなっており、また菜穂子も同じ病にかかっていた。

高原の療養所で病気を治そうと努める菜穂子。名古屋の工場で飛行機の設計に情熱を燃やす二郎。そして二郎の下に「菜穂子、喀血す」という電報が舞い込む。とるものもとりあえず、療養所の菜穂子の元へ駆けつける。しばらくして菜穂子は一人療養所を抜け出し、二郎の元へやってくる。残り少ない自分の寿命を知った菜穂子はまだ美しいときに二郎と一緒に過ごしたいと。

二郎の上司・黒川夫妻の媒酌で4人だけの結婚式を上げ、黒川のうちの離れを借りて住むことにした。菜穂子の病状は重かったが、飛行機の設計に情熱を燃やす二郎をそばで見ていられる幸せを味わっていた。二郎も菜穂子の待つうちへ仕事持ち帰り、菜穂子の手を握りながら仕事をするのだった。

こうして出来上がったのが、名機・ゼロ戦だったのだ。

ゼロ戦制作者・堀越二郎のことをどんな風に映画化したのだろうと、興味をもって見に行ったが、当時の社会情勢も描かれ、また日本が戦争へと突き進んでいく中で、軍用機しか作れなかったが、彼が本当に作りたかったのはみんなが喜んで空を飛べる民間機だったのだ。それがカプローニとの夢の中での交流の中で描かれていた。

また当時、不治の病であった結核に侵されながらも、ふたりだけの生活を短い時間でもいいから作りたいというけなげな菜穂子の思い、そして飛行機が完成したとき、菜穂子はひっそりと彼の元を去り、一人療養所へ戻っていくというシーンには日本人ならではの感情が巧みに表現されていた。

映像の美しさも含め、ぜひお勧めの作品です。

「風立ちぬ」 2013年日本 126分 監督:宮崎駿 声の出演:庵野秀明、瀧本美織、西島秀俊、西村雅彦、風間杜夫、竹下景子、志田未来、大竹しのぶ
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by irkutsk | 2013-08-04 09:37 | 映画 | Comments(0)