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「遥かなる勝利へ」を見に行きました(12月7日)

d0021786_2121972.jpg名演小劇場へ「遥かなる勝利へ」を見に行きました。「太陽に灼かれて」、「戦場のナージャ」に続く三部作最終章。1994年の「太陽に灼かれて」では1936年スターリンの大粛清が始まろうとしていた。ロシア革命の英雄コトフ大佐は、若く美しい妻・マルーシャと愛くるしい娘ナージャとともに田園地帯の避暑地で過ごしていた。マルーシャの元恋人でドミートリーは、コトフの策略によって彼女との中を引き裂かれたと思っていた。彼は秘密警察に所属し、コトフへの恨みを晴らすべく非情な計画を実行するのだった。

第二作の「戦火のナージャ」では1943年、秘密警察の幹部ドミートリーがスターリンからコトフの捜査を命じられる。記録上、コトフは反逆罪で処刑されたはずだったが、彼がまだ生存しているという情報を入手したのだ。コトフをクレムリンへ連行し、元恋人マルーシャを取り戻したドミートリーは、複雑な思いに駆られながらも捜索を開始する。1941年、コトフはドイツ軍の空爆にまぎれて強制労働収容所を脱走し、懲罰部隊の一兵卒として各地を転戦していた。同じ頃、コトフが生きていることを信じて従軍看護婦となった娘・ナージャも戦火に巻き込まれていくのだった。

そして今回の第三作では、懲罰部隊は泥酔した無能な将校の命令で難攻不落のドイツ軍要塞を正面から攻撃せよとの命令を受ける。ちょうどそこへコトフを探しにドミートリーがやってくる。コトフは彼から逃れようと「突撃!」と叫んで壕から飛び出す。多くの兵士が無駄死にさせられた中、コトフは奇跡的に生き延び、ドミートリーと前線から離れる。そして名誉回復され、妻のいる田舎へ行くのだが、妻はコトフが死んだと言われて、再婚していた。そして子どもまでいた。

スターリンはコトフを呼び、前線で戦って不自由な身体になって帰ってくる兵士もいるのに、なんだかんだと隠れているやつらがいる。彼ら市民兵を指揮して、懲罰部隊が犬死させられた難攻不落の要塞を攻めよと命令する。

そして、その要塞に向かって市民兵の先頭に立って歩いていくコトフを従軍看護婦のナージャは発見し、彼に駆け寄るのだったが…。

戦闘シーンや、戦略がどうこうという映画ではなく、戦争の前線での兵士たちや市民兵が人間らしく描かれていた。将校たちが中心に描かれている戦争映画が多い中、人間がよく描かれていた。また妻・マルーシャをめぐる人間関係、愛、そして潔さがうまく描かれていた。150分という長い映画だが、ぜんぜんその長さを感じさせない映画だった。

「遥かなる勝利へ」 2011年ロシア 150分 監督:ニキータ・ミハルコフ 出演:ニキータ・ミハルコフ、オレグ・メンシコフ、ナージャ・ミハルコワ、ビクトリア・トルストガノワほか
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by irkutsk | 2013-12-07 21:20 | 映画 | Comments(0)