「燦燦(さんさん)」を見に行きました(12月20日)
77歳・鶴本たゑ(吉行和子)は、10年に及ぶ介護の末に最愛の夫を亡くし、それからずっと一人暮らし。離れて住む息子たちはなかなか会いに来てはくれない。日課といえば老人クラブ「燦燦会」に顔を出すこと。だが気の会う仲間はいるものの、年よりじみた活動は楽しめず、足が遠のいてしまう今日この頃。そんな時、街に出たたゑは、結婚相談所のショウウインドウに飾られたウェディングドレスに、ふと惹きつけられる。人生のラストパートナーを求めて、たゑの“ “婚活”が始まった。
結婚相談所に登録し、寡黙な和菓子職人、孤独氏を恐れる葬儀屋、果樹園に人生を捧げた独身男性…次々と同世代男性とお見合いを重ねるたゑ。そんな彼女を息子夫婦は非難し、亡き夫の親友・森口慎二(宝田明)までもが「晩節を汚している」と、婚活に猛反対。そんな中、遂に心動かされる相手、“白髪の王子様”・能勢雄一郎(山本学)に出会うが…。
年をとって夫婦のどちらかが亡くなった場合、残された者はどう生きていったらいいのか。
身につまされる映画でした。
「燦さんさん燦」 2013年日本 81分 監督:外山文治 出演:吉行和子、宝田明、山本学、田川可奈美ほか