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「福島 六ヶ所 未来への伝言」を見に行きました(4月7日)

「福島 六ヶ所 未来への伝言」を見に行きました(4月7日)_d0021786_1357257.jpg 名古屋シネマテークへ「福島 六ヶ所 未来への伝言」を見に行きました。

 福島第一原発から5kmのところに住んでいた田辺さん一家。事故の1年半前に自宅を新築し、そこにずっと住み続ける予定でした。そこに突然の原発事故。こどもを抱えて福島県内に残ることはできないと判断して、東京へ家族全員が引っ越してきた。奥さんは第二子ができ、放射能の影響が心配ではないですかと尋ねられ、それよりも放射線量の高い郡山にも同じように妊娠中のお母さんがいて、そこを離れられない事情があってとどまっている人たちのことを思うと…と涙を流していました。

 郡山の小学生と幼児を抱えたお母さんは、夏休みの間だけ長野県に避難してきている。長野に来ると安心して窓を開けられるし、外で子どもたちが遊べるし、野菜も安心して食べられるものが安くてうれしいといっていた。

 六ヶ所村では核燃が次から次に施設を作り、核廃棄物の処理場になりつつあるが、福島原発事故以後、他人事でなく、いつ自分たちの村が事故で放射能に汚染され住めなくなってしまうかもしれないという恐怖が広がりつつある。だが、何も産業がない土地で、原発や核関連施設は莫大なお金を持ってきたし、地元の人の雇用も確保してきた。それを思うと核燃反対とも言えないという人達もいた。

 漁師の滝口さんは青森県太平洋沖のマダラから基準値以上のセシウムが検出されたため、獲った魚を全部捨てなければならなかった。

 原子力発電がいかに地元の人たちの犠牲の上に成り立っている非人間的なものかということを痛感しました。そしていま、一刻も早く原発ゼロ政策をすすめなければという思いを強くしました。それでも、今までに発生して核のゴミは膨大な量になっており、それをどう処分するのかを人類の英知を結集して見つけ出さなければ、核事故の恐怖と隣り合わせに生きていかなければならないことになる。

 できるだけ多くの人に見てほしい映画です。

「福島 六ヶ所 未来への伝言」 2013年日本 105分 監督:島田恵
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by irkutsk | 2014-04-07 13:57 | 映画 | Comments(0)