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「そこのみにて光輝く」を見に行きました(5月7日)

d0021786_22432153.jpg伏見ミリオン座へ「そこのみにて光輝く」を見に行きました。

ある出来事がきっかけで仕事を辞め、目的もなく毎日を過ごしていた佐藤達夫(綾野剛)は、ある日パチンコ屋で使い捨てライターをやったことをきっかけに、粗暴だが人なつこい青年・大城拓児(菅田将暉)と知り合う。拓児に誘われるままについていくと、そこは取り残されたように存在している海辺の一軒のバラックだった。脳梗塞で寝たきりの父と母親、そして姉の4人暮らしだった。父親は異常な性欲で絶えず妻の名前を呼んでセックスを求めていた。

達夫は拓児の姉・千夏(池脇千鶴)と出会い、互いに心惹かれ、二人は距離を縮めていく。千夏は家族を支えるために、達夫の想像以上の過酷な日常を生きていた。それでも、達夫は千夏への一途な愛を貫こうとする。

拓児は酔って人を刺し刑務所に入っていたが、今は仮釈放中。保護司の中島(高橋和也)の造園屋で時々働いている。中島は拓児の保護司という立場を利用して、千夏と関係を強要していた。千夏はいやいやながらも拓児のことがあるので関係を続けていた。そして夜は売春で稼ぎ、昼は海産物工場で働き、一家を支えていた。そんな状況の中で達也との出会いは彼女にとって光輝く唯一の場所であったのではないだろうか。

また達也にとっても鉱山の発破現場で働いていて、同僚を事故で亡くしたあと、仕事を辞め毎日を無為に過ごしていたが、千夏と知り合うことで生きる目的ができたのだった。

八方ふさがりの状況で生きなければならない人間をリアルに描いた映画である。池脇千鶴の好演が光っていた。

「そこのみにて光輝く」 2013年日本 120分 監督:呉美保 出演:綾野剛、池脇千鶴、菅田将暉、高橋和也、火野正平、伊佐山ひろ子、田村泰二郎ほか
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by irkutsk | 2014-05-08 22:43 | 映画 | Comments(0)