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「マーチング-明日へ-」を見に行きました(8月15日)

d0021786_9133341.jpg名演小劇場へ「マーチング-明日へ-」を見に行きました。

横浜を代表するマーチングバンド「ヨコハマ・ジーベック」のメンバーは、全国大会優勝を目標に練習に励んでいる。メロフォン奏者で隊長のマリ(竹富聖花)は今年こそと気合十分だが、トランペット奏者の大学生・忠信(桜田通)はソロを目指して退団すると言いだす。バンドと仕事の両立に悩む淳、被災経験を乗りこえようとする福島出身の中学生・洋介と詩織など、ブラス部門のメンバーたちは様々な問題を抱えていた。さらに原発事故の影響に頭を抱える詩織の兄・漁師の勝男の問題まで絡んできて……。

原発問題をここまで正面から取り上げた映画は珍しい。単に事故のドキュメンタリーではなく、事故後の福島の汚染地で暮らす漁師が海へ出ることもできず、度重なる汚染水の海洋放出で、一体いつ漁に出られるようになるのか…。でも少しでも故郷のために何かしたいと学校の側溝の除染を始めるが…。漁師の勝男はそういう中で介護福祉士として働く妻の妊娠を知らされる。子供のために汚染された故郷を捨て、新しい土地で家族で暮らすべきか、自分はこのまま残って、妻と子供だけは安全なところへ避難させるべきか。漁師仲間からは「行くところがある奴はいいよな」と言われ、横浜に住む妻の母からは早くこちらに来いといわれるし。彼の気持ちは引き裂かれる。

しかし、まだ汚染地にたくさんの子供たちが残っている。一体どのくらいの放射能が人体にどのような影響を及ぼすのか不明な中で、人体実験の材料にされている。マーチングを縦糸に、福島の汚染地で呻吟する人びとの姿が横糸に描かれているいい映画だった。

「マーチング-明日へ-」 2014年日本 112分 監督:中田新一 出演:武富聖花、桜田徹、石田法嗣、小林涼子、水本凛ほか
「マーチング-明日へ-」公式HP
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by irkutsk | 2014-08-15 17:10 | 映画 | Comments(0)