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「おやすみなさいを言いたくて」を見に行きました(12月15日)

「おやすみなさいを言いたくて」を見に行きました(12月15日)_d0021786_22314762.jpg伏見ミリオン座へ「おやすみなさいを言いたくて」を見に行きました。

アフガニスタンの首都カブール。ある場所で厳粛な儀式を行っている女たち。その傍らでは、取材のためなら命すら惜しまない報道写真家レベッカが、彼女たちの行動を一部始終撮影している。女たちは自爆テロ犯だ。さらに真実へと迫るためレベッカは、女たちに同行するが、爆発に巻き込まれ危うく命を落としそうになる。

家族が待つアイルランドへ帰ると、夫・マーカスから思いもよらないことを告げられる。「もう無理だ」と。世界有数の写真エージェンシーと契約し、常に死と隣り合わせになりながらも、アフガニスタン、コンゴなど紛争地帯へと赴き、トップクラスの報道写真として仕事にまい進してきたレベッカ。それは、理解ある夫、しっかり者の長女ステフ、天真爛漫な次女リサたち家族のおかげだった。一緒に日常を送れなくても、すべてうまくいっていると思っていた。だがマーカスはひと時も気の休まらない生活に疲れ、娘たちは母の死におびえて暮らしていた。特に思春期のステフは、自分の世界に引きこもり母の入る余地はがない。

家族の幸せのために、「もう戦地には戻らない」とマーカスと約束するレベッカ。仕事を優先するあまり、娘の誕生日すら一緒に祝えず、まともにキッチンにすら立つことのなかった彼女は、取材の依頼を断り家族との時間を取り戻そうとする。しかし一方で、名誉や報酬ではない使命を帯びた報道写真家という職業への情熱を捨て去ることができない自分の写真には世界を少しでも変える力があることを確信しているから。その思いが決意を揺るがし続け、母として妻としての普通の生活を送ることを困難にさせていく。家族への「愛」と引き換えにしていい「使命」などないと知りながらも、必要とされる紛争地帯へと心は向かっていく。

そんな時、ケニアの難民キャンプを撮影するという仕事のオファーが舞い込む。難色示すレベッカを余所に、糊口の課題に役立てたいステフは母とともにケニア行きを熱望する。
安全が約束されているということもあり、マーカスも二人のケニア行きを許してしまう。だが、そこでレベッカは取り返しのつかないことをしてしまう。壊れゆく家族と必死に向き合おうとするうち、大切なことに気づいていくレベッカ、使命ある仕事か、愛する家族か、悩み続けた末にレベッカが選んだのは……。

家族と仕事のはざまで悩むレベッカ、母のことがいつも心配な子どもたち、夜中に電話で起こされ、負傷したレベッカを迎えに行く夫のマーカス。家庭の幸せにだけでは生きていけないレベッカ。

再びアフガニスタンに行ったレベッカは、やはり少女の自爆テロ犯に密着取材していたけれど、彼女は写真を撮れなかった。自分が現実を写し、世界中の人たちにその実態を知らせるのが自分の使命だと思っていたが、目の前の自爆テロで命を落とそうとしている少女を助けられない自分に矛盾を感じていた。

レベッカが使っていたカメラはキャノンのカメラでした。夫のマーカスは海洋生物学者で、対岸のセラフィールド再処理工場から流れてくる放射能の影響を調べていました。

「おやすみなさいを言いたくて」 2013年ノルウェー・アイルランド・スウェーデン合作 118分 監督:エリック・ポッペ 出演:ジュリエット・ビノシュ、ニコライ・フォスター=ワルドウ、ローリン・キャニー、マリア・ドイル・ケネディほか

「おやすみを言いたくて」公式HP
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by irkutsk | 2014-12-15 22:31 | 映画 | Comments(0)