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「あの日の声を探して」を見に行きました(5月11日)

d0021786_20253654.jpg伏見ミリオン座へ「あの日の声を探して」を見に行きました。

第2次チェチェン紛争時のグルジアが舞台である。ロシア人兵士がビデオカメラで侵攻した村の様子を撮影しているところから始まる。そしてこの映画の主人公・ハジの父、母、姉がロシア兵にテロリストだろうと疑われていた。父が殺され、母も殺される。それを家の中から見ていたハジは兵士が家の方へやってくるのを見て隠れる。乳飲み子の弟は椅子の上に寝かせて、自分は隠れる。兵士がやってきて赤ん坊を見つけ、ほかに人がいないのを確認して出ていく。ハジは姉も殺されたと思い、乳飲み子の弟を連れて家を出る。ハジはこの体験から声が出せなくなる。

弟を国境近くの民家の前に置いて、ドアをノックする。うちの人が出てきて弟を見つけ、家の中に入れるのを見て、ハジは一人で歩き出す。途中でトラックに拾われグロズヌィへ。乗り合わせたおばさんたちに子どもと病人の難民収容所に入れられる。だが、ハジはそこを抜け出し、町をうろついているところをEU人権委員会のキャロルに拾われ彼女のアパートで一緒に過ごすことになる。

映画のもう一人の主人公ロシア兵のコーリャ。彼はチェチェンから遠く離れたペルミで手にしていたマリファナのため職務質問され、警察署に連行された後、軍隊に強制入隊させられる。そしてチェチェンへ派遣される。軍隊の中では過酷ないじめがあり、転属願を出すと転属先は前線しかないと言われる。しばらくは前線から送られてくる死体の処理をさせられる。だがやがて、彼も前線へ送られる。はじめて人を殺し、またいつ殺されるかもしれないという厳しい現実に直面し、彼の心も変わっていく。

一方、ハジの姉・ライッサは家に戻ると、二人の弟はいなくなっていた。ライッサは乳飲み子の弟を見つけ、彼をつれてハジを探しに行く。はたしてライッサはハジを探し出せるのか。

ハジはキャロルになつき、やがて話せるようになる。

戦争とはかくも人間性を破壊し、多くの人々の人生を一瞬のうちに変えてしまう悲惨なものであるというのがよく描かれた映画だった。能天気に集団的自衛権の行使を推し進めようとする安倍晋三くんにこそ、ぜひとも見てほしい映画である。



「あの日の声を探して」 2014年フランス・グルジア合作 135分 監督:ミシェル・アザナビシウス 出演:ベレニス・ベジョ、アネット・ベニング、マキシム・エメリヤノフ、アブドゥル・カリム・ママツイエフほか
「あの日の声を探して」公式HP
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by irkutsk | 2015-05-11 20:25 | 映画 | Comments(0)