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「サンドラの週末」を見に行きました(6月14日)

d0021786_529271.jpg伏見ミリオン座へ「サンドラの週末」を見に行きました。

体調不良から休職をしていたが、ようやく復職できることになった矢先の金曜日に、上司から解雇を言い渡されたサンドラ。解雇を免れる方法は、16人の同僚のうち過半数が自らのボーナス(1000ユーロ)を諦めること。ボーナスをとるか、サンドラをとるか、月曜日の投票に向け、サンドラは家族に支えられながら、週末の二日間、同僚たちを説得に回る。

サンドラのために投票すると言ったことで離婚することになった同僚もいた。期限付きの雇用だからとためらう移民労働者に「無記名投票だから」と説得する。16人の同僚のうち過半数の9人が彼女の復職を選択すれば復職できるのだが…。

訪ねた同僚たちは、それぞれに経済的事情を抱えており、サンドラの立場に理解を示すが、ボーナスを放棄することはできないとか、考えてみるとか言う。サンドラ自身も絶望的になり、もう同僚の説得に回るのは嫌だとあきらめかける。会社側は主任を通じて、電話でボーナスの方に投票するようにと圧力をかける。

夫の励ましや、同僚の励ましで再び日曜日に説得に回るのだが…。

会社側の提案自体が問題だ。会社側としては労働者の賃金も職員のボーナスもお金を払うという行為なのでどちらかを労働者に選択させる。どちらに転んでも会社自体は大きな損はしない。職員の雇用とボーナスは別問題だ。

ネタバレになるが、月曜日の投票でサンドラ8票、ボーナス8票で過半数は取れず、彼女の復職はかなわなかった。ところが社長は彼女に対して、今すぐ雇用できないが2か月待ってくれれば雇用すると提案してくる。どうして2か月後なのかと問い詰めると、期限付きの労働者の期限が2か月後に来るので彼を辞めさせて、サンドラを採用するというのだ。サンドラはそんな、人の犠牲の上に雇用されるような話は断ると席をけるのだった。

映画を見ていて、人は会って話をすることが大切だなあと感じた。とともに人間を原材料や設備と同じようにしか見ていない会社経営者の非人間性に悲しくなった。

「サンドラの週末」 2014年ベルギー・フランス・イタリア 95分 監督:ジャン=ピエール・ダルデンヌ 出演:マリオン・コティヤール、ファプリツィオ・ロンジョーネ、オリヴィエ・グルメ、モルガン・マリンヌ、クリステル・コルニルほか

「サンドラの週末」公式HP
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by irkutsk | 2015-06-14 17:25 | 映画 | Comments(0)