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「岸辺の旅」を見に行きました(10月4日)

d0021786_15252457.jpgセンチュリーシネマへ「岸辺の旅」を見に行きました。

3年間失踪していた夫が突然帰ってくる。だが夫は「俺、死んだよ」と告げる。そして夫が過ごした時間をめぐる、夫婦二人の旅が始まった。夫・優介(浅野忠信)が死んでからの3年間の間にお世話になった人たちを二人で訪ね歩く。旅を続けるうちに妻の瑞希(深津絵里)と優介はそれまで知らずにいた秘密にも触れることになる。

いつ消えてしまうかわからない夫。お互いへの深い愛を、「一緒にいたい」という純粋な気持ちを感じあうふたり。だが、瑞希が優介を見おくるときは刻一刻と近づいていた。

最初に訪れたのは小さな町の新聞販売店、そしてギョーザがおいしい大衆食堂、山間の村の農家。

死後の人間が、再び一時的に帰ってくるという、よく使われる手法だ。一度なくなったものが、思いがけなく戻ってくる、そして束の間の幸せな時間を二人で過ごす。だがそれはあくまでも一時的なもの。それぞれの本来の世界に引き裂かれる二人。でも束の間の思いがけない死者との時間だからこそ、かけがえのない貴重な時間に感じられるのだろう。

人間の生活も80年に寿命が延びたとはいうものの、過ぎてみればほんの一瞬の出来事である。そんな中で出会えた一人一人との関係を大切にしていきたい。

第68回カンヌ映画祭、「ある視点部門」監督賞受賞作品。
「岸辺の旅」 2015年日本・フランス合作 128分 監督:黒沢清 出演:深津絵里、浅野忠信、小松政夫、蒼井優、柄本明、村岡希美、千葉哲也他
「岸辺の旅」公式サイト
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by irkutsk | 2015-10-04 15:25 | 映画 | Comments(0)