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「消えた声が、その名を呼ぶ」を見に行きました(1月19日)

d0021786_2122549.jpg伏見ミリオン座へ「消えた声が、その名を呼ぶ」を見に行きました。

第一次世界大戦のときオスマン帝国はドイツとともに戦った。そして1915年オスマン帝国による少数民族アルメニア人に対して150万人とも言われている大量虐殺が行われた。映画はそのころの話である。アルメニア人の鍛冶職人・ナザレットはある日突然オスマン軍の憲兵隊に徴兵され、道路工事に従事させられた。陽を遮るものもない灼熱の砂漠。強制連行された先で、男たちと共に奴隷のように働かされる毎日。その中でナザレットが目にしたのは、時に裸足で通り過ぎていくアルメニア人の老人と女性と子どもたちの行列だった。疲れ切ってボロボロになった彼らは、馬に乗った憲兵に家畜のような扱いを受けながら歩いていく。彼らが向かう先には、一体何が待ち受けているのか…。そしてある日互いに手と足を縄でつながれ谷底に連れていかれた。命令されるままに崖に向かってひざまづくと。「のどを切れ、引き裂け!」と問答無用の処刑が言い渡された。ナザレットは幸いにも一命をとりとめるが、声が出なくなる。

やがて戦争はオスマン帝国の敗北に終わり、引き上げていくトルコ人たちに石を投げるのだった。ナザレットは石を投げる気にはなれなかった。別れ別れになった二人の娘が生きているという知らせを聞き、彼は娘たちを探す旅へと出発するのだった。

レバノンの修道院にいたという話を聞いて、行ってみるが16歳になって出て行ったという。でも行く先はわかっていて、キューバだという。ナザレットは船で働きながら、キューバへ向かう。ところがキューバにも娘たちはいなかった。アメリカへ渡り最後は雪の降るノースダコタまで行く。そしてそこでようやく娘の一人・ルシネに会うことができた。もう一人の娘アルシネは去年のクリスマスに寄生虫で亡くなっていた。

灼熱の砂漠から大西洋を渡り、キューバ、フロリダ、ノースダコタと娘を探しての旅を描いた映画だが、時代背景がよく描かれていた。トルコによるアルメニア人大量虐殺の場面はなかったが、砂漠を行進させられている老人や女子どもの姿が描かれていた。

アメリカでは他人の家の庭に入り込み、銃で撃たれそうになった。鉄道現場で働いているとき、一人の原住民の女が歩いているのを見つけてアメリカ人労働者は強姦しようと襲いかかるが、ナザレットはそれを止め、アメリカ人労働者に散々殴られる。

「消えた声が、その名を呼ぶ」 2014年ドイツ・フランス・イタリア・ロシア・ポーランド・カナダ・トルコ「・ヨルダン合作 138分 監督:ファティ・アキン 出演:たはーる・ラヒム、シモン・アブカリアン、マクラム・J・フーリ、モーリッツ・ブライブトロイ、トリーネ・ディアホルムほか

「消えた声が、その名を呼ぶ」 公式サイト
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by irkutsk | 2016-01-19 21:22 | 映画 | Comments(0)