「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を読みました(7月5日)
彼女は「この世界の隣にもう一つ別の世界がある。私はそこから来たの。あなたとは流れる時間の方向が違うだけ。高寿の15年前は、私にとっての15年後。高寿の15年後は私にとっての15年前」と言う。お互いに5歳の時、相手に助けられていた。高寿は5歳の時地震で壊れかけた家の中から知らないおばさんに助けられた。それは15年後の愛美だった。そして愛美は5歳の時、旅行で両親とこちらの世界にやって来た時、お祭りの屋台のガスボンベが爆発したとき、35歳の高寿に助けてもらう。
なんとなく頭の中がこんがらがるが、おもしろい恋愛小説だった。
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」 七月隆文著 宝島社 2014年8月20日発行 670円