「太陽の蓋」を見に行きました(7月29日)

d0021786_54586.jpg名演小劇場へ「太陽の蓋」を見に行きました。

2011年3月11日に起こった東日本大震災、そして続いて起こった大津波。福島第一原子力発電所の交流電源喪失により原子炉を冷やすことができなくなり、炉心はどんどん温度が上がり、メルトダウン、爆発という危機に陥った。

3月11日からの5日間を、原発事故の真相を追う新聞記者を中心に、当時の政権や官邸内部、東京や福島で暮らす家族の姿を対比させながら映画は進んでいく。

そして福島第一原発で働いていた若者は、その日非番だったが事故のニュースを聞き、使命感から原発へと赴く。そしてそこで見たものは、年配の職員が被曝覚悟で原子炉圧力容器のベント(弁を開いて中の空気を抜き、圧力容器内の圧力を下げる)を手動で行う危険な作業に向かうという光景だった。

原子力保安院、東電本店などの事故時の無能さ、それに反し現場では東電、その下請け、孫請けの職員が懸命の事故処理に当たる。政府官邸には情報が届かず、1号炉の爆発は1時間後に放映されたテレビで知るという有様だった。

ドラマ仕立てにした映画だったが、こういう映画はやはり事実を繋ぎ合わせたドキュメンタリーが表現方法としてはよりふさわしいと思う。当時のテレビやインターネットの映像をうまくつなぎ合わせれば、もっといい映画ができたのではないかと思われる。

それにしても、事故から5年以上が経ち、当時の衝撃を忘れ川内原発を再稼働させ、さらに続々と再稼働させようという自公政権には憤りを覚える。もう一度事故が起こらないとやめられないのか。だがもう一度の事故は日本全土を住めない国にしてしまう恐れがあるというのに。

「太陽の蓋」 2016年日本 130分 監督:佐藤太 出演:北村有記哉、袴田吉彦、中村ゆり、郭智博、大西信満ほか
「太陽の蓋」公式サイト
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by irkutsk | 2016-07-29 17:42 | 映画 | Comments(0)