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「新感染 ファイナル・エクスプレス」を見に行きました(11月19日)

d0021786_155372.jpgキノシタホールへ「新感染 ファイナル・エクスプレス」を見に行きました。

ソウルとプサンを結ぶ高速鉄道KTXの中で突如として発生した、謎のウィルスの感染拡大によって引き起こされる恐怖と混沌を描いた韓国製サバイバルパニックアクション。

ソウルでファンドマネージャーとして働くソグは妻と別居中で、まだ幼いひとり娘のスアンと母と三人で暮らしている。スアンは誕生日にプサンにいる母親にひとりで会いにいくと言い出し、ソグは仕方なく娘をプサンまで送り届けることに。早朝にソウルを出発してプサンに向かう高速鉄道KTXに乗車したソグとスアンだったが、直前にソウル駅周辺で不審な騒ぎが起こっていた。そして2人の乗ったKTX101号にも、謎のウィルスに感染したひとりの女が転がり込んでいた。

このウイルスに感染したものは数分で目つき、顔つき、動きが変化し、ほかの人間にかみつき、かまれた人間は感染するというもので、その伝染力はすさまじいものだった。主人公のソグ親子のほか、妊婦と夫、野球部の高校生たち、身勝手な中年サラリーマンなど、さまざまな乗客たちが、感染者に捕らわれれば死が待ち受けるという極限状態の中で、生き残りをかけて決死の戦いに挑み、それぞれの人間ドラマが描かれる。

自分勝手な中年サラリーマンは後部車両のトイレに取り残された4人を助けにいった者たちが、4人を助け出して戻ってきたが、感染しているかもしれないと車両の扉を閉めて入れてくれない。

果たして乗客は全員感染してしまうのか。ハラハラ、ドキドキ。そして自分だけが助かればいいという身勝手な男、愛する者のために、自らの命をなげうってまで感染者の群れと戦う男たち。極限状況でその人の本性が現れるようです。2時間近い映画でしたが、ぜんぜん長さを感じませんでした。

「新感染」 2016年韓国 118分 監督:ヨン・サンホ 出演:コン・ユ、キム・スアン、チョン・ユミ、マ・ドンソク、チェ・ウシクほか
「新感染」公式サイト
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by irkutsk | 2017-11-19 17:51 | 映画 | Comments(0)

「ボンジュール・アン」を見に行きました(11月5日)

d0021786_1093019.jpgキノシタホールへ「ボンジュール・アン」を見に行きました。

誰にでも、人生の分かれ道はやってくる。アンの場合は、気が付けば、そこに立っていた。夫は有名な映画プロデューサーだが、仕事以外はすべて妻任せ。夫が大きな成功をおさめ、娘も学校を卒業した今、アンは「これからどうするの?」と自らに問いかけていた。そんな中、夫の仕事仲間のフランス人男性・ジャックと、カンヌからパリへと車で向かうことになる。7時間で到着するはずが、魅力的なレストラン、コート・ダジュール地方の名所や遺跡へと案内され、おいしい食事にワイン、美しい景色、ユーモアと機知に溢れた会話を味わううちに、生きることの喜びを取り戻していくアン。“忘れていた自分”と出会ったアンが見つけた、この先の人生の扉を開く鍵とは――?

監督は、フランシス・フォード・コッポラを妻として支えると共に、ドキュメンタリー監督として、夫と娘のソフィアの制作現場の裏側を撮影してきたエレノア・コッポラ。カンヌからパリへ、フランス人男性と予期せぬ旅をすることになった自らの体験をもとに脚本を執筆、監督を探していたが、フランシス自らメガホンをとることをすすめられ、80歳にして見事な長編劇映画監督デヴューを果たした。エレノア自身が投影されているアンを演じるのは「アウトサイダー」や「コットンクラブ」でなど、フランシスの作品に数多く出演しているダイアン・レイン。

人生は楽しむためにあるということを教えてくれる映画でした。

「ボンジュール・アン」 2016年アメリカ 92分 監督:エレノア・コッポラ 出演:ダイアン・レイン、アルノー・ヴィアール、アレック・ボルドウィンほか
「ボンジュール・アン」公式サイト
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by irkutsk | 2017-11-05 16:58 | 映画 | Comments(0)

「エルネスト」を見に行きました(10月20日)

d0021786_2315149.jpg伏見ミリオン座へ「エルネスト」を見に行きました。

1959年7月24日、外務省の中南米課のもとに1本の電話が入る。日本を訪問していた“エルネスト”・チェ・ゲバラ(ホワン・ミゲル・バレロ・アコスタ)らが急遽、広島へ向かったという。ほとんどの記者が興味を示さずにいたが、唯一地元の中国新聞社・森記者(永山絢斗)だけが取材に同行。ゲバラは、原爆ドームや原爆資料館などを訪れ、こう感想を述べるのだった。「君たちは、アメリカにこんなひどい目に遭わされて、どうして怒らないんだ」と。

それから数年後の1962年4月、ひとりの日系人青年がキューバの地に立っていた。愛する祖国ボリビアのため、医者になることを決意し、ハバナ大学の医学部を目指してやってきたフレディ前村(オダギリジョー)である。
20歳の彼は、ハバナ大への入学を前に、最高指導者フィデル・カストロ(ロベルト・エスピノサ)によって創立されたヒロン浜勝利医学校で、医学の予備過程を学ぶこととなる。

1963年の元旦に憧れのゲバラが学校にやってきて、フレディは個人的に話しかけた。「あなたの絶対的自信はどこから?」。ゲバラは答えた。「自信とかではなく怒っているんだ、いつも。怒りは、憎しみとは違う。憎しみから始まる戦いは勝てない」。そんな矢先、母国ボリビアで軍事クーデターが起こり、フレディは『革命支援隊』に加わることを決意する。キューバ国内で8か月の訓練を受けた後、司令官室に呼ばれ、ゲバラから戦地での戦士ネームである、“エルネスト・メディコ”という名を授けられ、ボリビアでの戦いへと向かうのだった……。

ボリビアに渡るが、行軍の途中でゲバラの本隊とはぐれる。食料を求めて村人のところへ行くが、そこにはすでに政府軍の兵士が掌握しており、彼らは村人が教えてくれた川の浅瀬を渡って老いるときに、対岸からの一斉射撃を受けて全滅してしまう。

「エルネスト」 2017年日本=キューバ 124分 監督:阪本順治 出演:オダギリ・ジョー、永山絢斗、ホアン・ミゲル・バレロ・アコスタほか
「エルネスト」公式サイト
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by irkutsk | 2017-10-20 17:12 | 映画 | Comments(0)

「夜空はいつでも最高密度の青色だ」を見に行きました(10月1日)

d0021786_2072561.jpgキノシタホールへ「夜空はいつでも最高密度の青色だ」を見に行きました。

詩人・最果タヒの同名詩集をもとに石井裕也監督が都会の片隅で孤独を抱えて生きる現代の若い男女の繊細な恋愛模様を描き出す。看護師をしながら夜はガールズバーで働く美香は、言葉にできない不安や孤独を抱えつつ毎日をやり過ごしている。一方、工事現場で日雇いの仕事をしている慎二は、常に死の気配を感じながらも希望を求めてひたむきに生きていた。排他的な東京での生活にそれぞれ居心地の悪さを感じていた2人は、ある日偶然出会い、心を通わせていく。

「都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ。塗った爪の色を、きみの体の内側に探したってみつかりやしない。夜空はいつでも最高密度の青色だ。」(『青色の詩』より抜粋)、「私はヤれるかヤれないでしかない。ここは東京だ」「死ぬまで生きるさ」など、最果氏の詩と石井監督による突き刺さるような言語表現が、登場人物たちの心情をリアルに表現する。

都会に生きる若者の息苦しさ、生きるとは何なのか、死ぬとは何なのかを考え、一日一日を生きていく。美香の仕事は看護師。人の死を日常的に見ている仕事だ。実家には父親と高校生の妹がいて、美香は夜もガールズバーで働いて仕送りをしている。
一方、慎二は、学生時代は成績優秀であったにもかかわらず低賃金の日雇いとして建築現場で働いている。彼は左目が見えない。見えないからこそ何かを必死に見ようとしている。

「夜空はいつでも最高密度の青色だ」 2017年日本 108分 監督:石井裕也 原作:最果タヒ 出演:石橋静河、池松壮亮、松田龍平、市川実日子、田中哲司ほか
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」公式サイト
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by irkutsk | 2017-10-01 20:07 | 映画 | Comments(0)

「幼な子われらに生まれ」を見に行きました(8月27日)

d0021786_17464543.jpgセンチュリーシネマへ「幼な子われらに生まれ」を見に行きました。
直木賞作家・重松清が1996年に発表した同名小説を映画化したものです。

私(浅野忠信)は再婚した妻・奈苗(田中麗奈)、そして奈苗の連れ子の薫(10歳)と恵理子(5歳)と4人で暮らしていた。家族との生活を大事にし、出世競争からも降り、幸せに暮らしていた。

別れた妻・友佳(寺島しのぶ)との間にできた一人娘・沙織との年4回の面接日が何よりも楽しみだった。

薫は私のことをパパと呼ばなくなり、私は薫に媚びるような態度をとっていた。そんなある日、奈苗が妊娠した。下の娘・恵理子は無邪気に姉になることを喜んでいるが、薫はますます私や奈苗に対して反抗するようになり、私のことを「他人」だという。そして、「私のパパは一人だけだ。パパに会いたい」と言う。

4年前に再婚してから、私は仕事よりも家庭を優先し、実の娘・沙織のことを一番に思いながらも、血のつながらない娘たちにも最大限に誠実に接してきたつもりだった。崩壊してゆく家庭に嫌気がさし、奈苗に子どもを下ろして、離婚しようとまで言う。

一方、沙織の家庭は、友佳が大学教授の江崎と再婚していたが、その江崎はがんに侵され余命いくばくもない状態だった。沙織は私に「お父さんが死にそうだというのに、なぜか泣くことができない」と悩みを打ち明ける。

薫が本当の父親に会いたい、そして父親と暮らしたいと頑固に主張するので、私は薫の父親に会いに行った。奈苗は彼にDVを受け、それがもとで離婚したのだった。彼は再婚せずに一人で気ままに暮らしていた。子どもは嫌いだと公言し、自分の自由を縛る存在は自分の子どもであっても嫌だという。そんな薫の父親に、薫が会いたがっている、そして一緒に暮らしたいと言っていると伝えると、借金の返済に困っており、10万円で会ってやる、一緒に住むにはあと40万はもらわなくてはと要求する。私は彼に50万円を渡し、日曜日にデパートの屋上で娘と会うようにと話をつけた。そして薫にそのことを話し、会いに行かせるのだが…。

血のつながらない親子の関係というのは難しいものだなあと思った。理屈で割り切れるものじゃないようだ。

「幼な子われらに生まれ」 2017年日本 127分 監督:三島有紀子 出演:浅野忠信、田中麗奈、南沙良、宮藤官九郎、寺島しのぶほか
「幼な子われらに生まれ」公式サイト
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by irkutsk | 2017-08-27 16:00 | 映画 | Comments(0)

「少女ファニーと運命の旅」を見に行きました(8月21日)

d0021786_9403332.jpg名演小劇場へ「少女ファニーと運命の旅」を見に行きました。

時代は1943年、ナチスドイツの支配下にあったフランスであった実話を映画化したものである。13歳のユダヤ人少女ファニーは幼い二人の妹とともに両親と別れ、支援者たちがひそかに運営する児童施設に匿われていた。ある日、心無い密告者の通報により、子どもたちは別の施設に移ることになる。やがてそこにもナチスの手がおよび、ファニーたちはスイスへ逃れようと列車を乗り継ぐが、鉄道の鉄橋が爆破され乗っていた列車は途中の駅で運行中止となってしまった。ファニーは9人の子どもたちのリーダーとして、ひたすらスイス国境を目指す。

 ファニーのモデルとなったのは、実在の女性ファニー・ベン=アミ。第二次世界大戦中に子どもたちだけでフランスからスイスへと逃げたという驚くべき実体験をつづった自伝を出版、たちまち話題を集め映画化が実現した。

この映画は、ユダヤ人迫害が吹き荒れたナチス占領下のフランスで、フランス人の支援によって生き延びることができた子どもたちの物語である。1940年に6月にドイツ軍がフランスに侵攻、占領すると、フランス国内でもナチスドイツに従うヴィシー政府が作られ、フランスの警察や憲兵はドイツ軍によるユダヤ人の検挙、収容所送りに協力した。しかも、ユダヤ人の子どもの収容所送りを提案したのは、なんとフランス首相のラヴァルであった。

当局のナチス協力の一方、ユダヤ人を救うために人道的支援をしてきた一般フランス人の「正義の人」たちの存在も大きなものであった。

ユダヤ人を皆殺しにするという、恐ろしい大量殺人が行われたのは、まだ七十数年前のことである。いつまた違った形でこのような残虐な大量殺人が権力の手によってもたらされるかもしれないということを心のとどめておかなければならにと思う。

「少女ファニーと運命の旅」 2016年フランス・ベルギー合作 96分 監督:ローラ・ドワイヨン 出演:レオニー・スーショー、ファンティーヌ・アルドゥアン、ジュリアーヌ・ルプロー、ライアン・ブロディ、アナイス・マイリンゲンほか
「少女ファニーと運命の旅」公式サイト
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by irkutsk | 2017-08-21 16:39 | 映画 | Comments(0)

「エルミタージュ美術館 美を守る宮殿」を見に行きました(8月14日)

d0021786_1071940.jpg伏見ミリオン座へ「エルミタージュ美術館 美を守る宮殿」を見に行きました。

1764年に設立されたエルミタージュ美術館は、エカテリーナ2世の317点の絵画コレクションから始まる。かつて宮殿であった美術館は世界遺産にも登録され、300万点を超える所蔵品は世界一と言われる。ダ・ヴィンチの十数点しか存在しない絵画のうち「リッタの聖母」「ブノワの聖母」を持ち、ミケランジェロの彫刻や、ラファエロの絵画などルネサンス三大巨匠を初め、今回はロシアでも最高の警備がつくエリアへ入り、これまで公にされることがなかった女帝のコレクションなど、他の美術館では決して体験することができない至宝の数々にロシアに行かずして出会うことができる。

ピオトロフスキー現館長が美術館の歴史を語り、著名な彫刻家アントニー・ゴームリー、世界一の建築家といわれるレム・コールハース、そして美術館も巻き込まれたレニングラード包囲戦の生存者の貴重な証言などを織り交ぜ、世界最大級の美術館が、幾多の困難に会いながらも美術品を守り続け、250年の時を超えて今なお特別な存在である理由が明らかになる。

「エルミタージュ美術館 美を守る宮殿」 2014年イギリス 83分 監督:マージー・キンモンス
「エルミタージュ美術館 美を守る宮殿」公式サイト

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by irkutsk | 2017-08-14 12:05 | 映画 | Comments(0)

「エルミタージュ幻想」を見に行きました(8月6日)

d0021786_17163471.jpg伏見ミリオン座へ「エルミタージュ幻想」を見に行きました。

9月にエルミタージュへ行くので、その予習もかねて見に行きました。エルミタージュ美術館はかつて皇帝の住まいであり、執務場所でもありました。19世紀フランスの外交官と現代の映画監督が時空を超えたエルミタージュの中に入り込むという設定の映画です。この冬宮(かつては皇帝のいる宮殿はこう呼ばれていた)に招かれた招待客とともに二人は仲に入り、まずはラファエロ、ダ・ヴィンチ、レンブラント・エル・グレコなど超一級の美術品が展示されたエルミタージュの中をさまようのです。あるときはペルシアの皇太子が謝罪に訪れ、それを謁見している場面に出くわしたり。そして圧巻は大舞踏会が行われている大広間の情景です。実際にその当時の軍服を着た男性と、ロシアの髪飾りをつけ豪華なドレスをまとった婦人たちがオーケストラの音楽に合わせて踊っています。まるで革命前のロシアにタイムスリップしたような気分です。まるでトルストイの「戦争と平和」の最初のシーンを見ているような感じでした。

「エルミタージュ幻想」 2002年ロシア・ドイツ・日本 96分 監督:アレクサンドル・ソクーロフ
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by irkutsk | 2017-08-06 17:15 | 映画 | Comments(0)

「ラストプリンセス-大韓帝国最後の皇女-」を見に行きました(7月23日)

d0021786_2093378.jpg伏見ミリオン座へ「ラストプリンセス-大韓帝国最後の皇女-」を見に行きました。

「私の頭の中の消しゴム」、「四月の雪」のソン・イェジンが実在した大韓帝国最後の皇女・徳恵(トッケ)翁主を演じる。日本統治時代、大韓帝国の初代皇帝・高宗の娘である徳恵翁主は、政略に巻き込まれ、わずか13歳で日本へ留学させられてしまう。祖国へ帰ることを心待ちにしながら大人になってしまった彼女の前に幼なじみであるジャンハンが現れる。ジャンハンは大日本帝国に従事する一方で、徳恵と彼女の兄である皇太子の上海への亡命計画を秘密裏に練っていたが……。

日本統治時代の朝鮮から強制連行されてきた朝鮮人労働者が騒動を起こしたとき、それを鎮めるために彼女が利用され、日本政府が用意した原稿を朝鮮人労働者の前で読むように命令され、それと引き換えに危篤の母を見舞うために朝鮮へ帰してやると言われ、引き受けるが…。

1945年、日本の敗戦をラジオで聞き、祖国へ帰ろうと下関へ行くが、出国審査場で韓国から帰国を許可しない者の名簿に登載されていると断られる。

日本はいつまで韓国に謝り続けなければならないのかと言われる人もいる。戦後70年以上が過ぎ、日韓両国の政府が合意したんだから、韓国の民衆が慰安婦像を日本の大使館や領事館の前に建てるのはおかしい。しかし、政府間の取り決めはあくまで政府間の取り決めで、韓国民衆の日本政府に対する感情をなかったことにはできない。過去の不幸な関係は忘れて、未来志向で行きましょうと被害者である韓国が言うのならわかるけど、加害者の日本政府が口にするのはおかしい。アメリカが広島・長崎への原爆投下や都市への無差別攻撃をもう70年以上たっているのだから、そのことは忘れましょうと言ったとしたら、日本国民は「そうですね」と言えるだろうか。

「ラストプリンセス-大韓帝国最後の皇女-」 2016年韓国 127分 監督:ホ・ジノ 出演:ソン・イェジン、パク・ヘイル、ユウン・ジェムン、ペク・ユンシク、パク・チュミ他
「ラストプリンセス-大韓帝国最後の皇女-」公式サイト

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by irkutsk | 2017-07-23 17:08 | 映画 | Comments(0)

「彼らが本気で編むときは」を見に行きました(7月18日)

d0021786_942671.jpgキノシタホールへ「彼らが本気で編むときは」を見に行きました。

やさしさに満ちたトランスジェンダーの女性リンコと、彼女の心の美しさに惹かれ、すべてを受け入れる恋人のマキオ。そんなカップルの前に現れた、愛を知らない孤独な少女トモ。桜の季節に出会った3人が、それぞれの幸せを見つけるまでの心温まる60日。

小学5年生のトモ(柿原りんか)は、荒れ放題の部屋で母ヒロミ(ミムラ)と二人暮らし。ある日、ヒロミが男を追って姿を消す。一人きりになったトモは、叔父であるマキオ(桐谷健太)の家に向かう。母の家出は初めてではない。ただ以前と違うのは、マキオはリンコという美しい恋人と一緒に暮らしていた。それはトモが初めて出会う、トランスジェンダーの女性だった。

きれいに整頓された部屋でトモを優しく迎え入れるリンコ。食卓を彩るリンコのおいしい手料理に、安らぎを感じる団らんのひととき。母は決して与えてくれなかった家庭のぬくもりや、母よりも自分に愛情を注いでくれるリンコに戸惑いながらも信頼を寄せていくトモ。その姿にリンコも愛おしさを覚え始める。

リンコとマキオの出会いは、リンコが介護士として働く老人ホーム。マキオの母であり、トモの祖母である認知症のサユリ(りりィ)が入居している。献身的に自分の母を介護するリンコに、マキオが一目惚れしたのである。

悔しいことがあるたび、編み物をして心を落ち着かせてきたリンコ。そして今は、とある目標に向かい、“煩悩”を編み続けている。やがて“煩悩”作りには、マキオとトモも参加するようになる。

リンコの職場の同僚、佑香(門脇麦)の結婚式。佑香の幸せそうな笑顔に少なからず刺激を受けるリンコ。トモの母になりたい感情が日に日に膨らんでいく…。そんなリンコの思いをマキオは受け入れるのだった。

本当の家族ではないけれど、3人で過ごす特別な日々は、人生のかけがえのないもの、本当の幸せとは何かを教えてくれる至福の時間になっていく。このまま永遠に続くように思えた3人の関係だが、突然、ヒロミが帰ってくる―。

トモのクラスメイト・カイ(込江海翔)も、男の子を好きになる。そしてその自分の気持ちを告白する手紙を書くが、母親・ナオミ(小池栄子)に見つかり、破り捨てられてしまう。その夜、カイは睡眠薬を大量に飲んで自殺を図った。

今まであまり考えたことがなかったトランスジェンダーのことを考えさせられるいい映画でした。今も多数派でトランスジェンダーを認めず、彼らに近づかないようにという、いわゆる「世間の常識」派の母親を演じる小池栄子の演技も憎らしいほど素晴らしかった。

リンコが自分の気持ちを母親に打ち明け、それを受け入れ、リンコを女として育ててきた母親・フミコ(田中美佐子)の存在もリンコが世間の非難にさらされる中、大きな支えになったと思う。

「彼らが本気で編むときは」 2017年日本 127分 監督:荻上直子 出演:生田斗真、桐谷健太、柿原りんか、ミムラ、小池栄子ほか
「彼らが本気で編むときは」公式サイト
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by irkutsk | 2017-07-18 16:58 | 映画 | Comments(0)