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ロシアとMacと日本語

カテゴリ:映画( 434 )

d0021786_20563592.jpgキノシタホールへ「アズミ・ハルコは行方不明」を見に行きました。

田舎の町での鬱屈した若者の姿を描く映画。男たちは勝手なやつらばかり。大人になるとセクハラ。それに対して女は? 映画に出て来る女子高校生の集団が男を襲い、暴行を加える。彼女たちは一緒にいる女には手を出さない。

安曇春子(蒼井優)は家庭では認知症の祖父と両親の4人暮らし。会社(社長を含め4人)に行けば社長と専務は春子の先輩の吉澤が早く辞めないかとセクハラ言動を繰り返す。

吉澤は仕事を辞め、アフリカ系フランス人と結婚してアフリカに行くことに。だが上司にはフランス人と結婚すると言い、社長たちは驚く。

男たちに「頼めばすぐに寝てくれる」と言われて、男たちにもてあそばれる愛菜(高畑充希)は、男たちに裏切られ、死んでやろうと思っていたところへ、アズミ・ハルコが現われ、「女の子にとっては、優雅な生活が最高の復習である」と言う。不幸な現状から軽やかに逃げだすことによって、現状をリセットして幸せになることで復讐するという方法もあるし、そのほうがいい。

ストーリーがつかみにくく、どうなっているのかわからなくなりそうな映画でした。田舎町に住む若者の閉塞感、そしてその中であがく若者たち。自分たちを押さえつけているものと直接対峙しなくても、すっと逃げて、幸せになり、外から自分を押さえつけていた者たちを見るというのも楽に、楽しく生きる方法ではないかと思いました。

「アズミ・ハルコは行方不明」 2016年日本 100分 監督:松井大悟 出演:蒼井優、高畑充希、大賀、葉山奨之ほか
「アズミ・ハルコは行方不明」公式サイト

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by irkutsk | 2017-04-23 17:45 | 映画 | Comments(0)

d0021786_601918.jpg伏見ミリオン座へ「LIONライオン 25年目のただいま」を見に行きました。

1986年、インドのスラム街で暮らす5歳の少年サルーは、兄と仕事を探しにでかけた先で停車中の電車で眠り込んでしまい、家から遠く離れた大都市カルカッタ(コルカタ)まで来てしまう。途方に暮れている彼に声をかけてくれて、親切に家へ連れて行き、食事を与えてくれ、ベッドで寝させてくれた。翌日彼女の知り合いという男が来る。サルーは彼が人買いだということに気づき、必死で逃げる。

やがて彼は孤児院に入れられる。そこでは子どもたちが収容されている部屋にはカギがかけられ、先に入所していた女の子に「ここはひどいところよ」と言われる。夜になると、幼児愛好者の男に施設の職員が子どもを渡し、明日の朝までには返すようにと言う。連れて行かれるこどもは「いやだ」と泣き叫ぶ。

そんな時、サルーにオーストラリアへ養子に行くという話が持ち上がる。友人の女の子は「オーストラリアはとてもいいところよ」と養子の話を進める。そして飛行機で遠く離れたオーストラリア・タスマニアで夫婦に引き取られ、そこで暮らし始める。1年後、やはり同じ孤児院から養子でもう一人の男の子がやって来た。二人は兄弟として暮らしていくのだが…。

25年後、サルーはメルボルンの大学に入学し、友人の一人からGoogle Earthなら地球上のどこへでも行くことができると教えられる。サルーはおぼろげな記憶を頼りに自分の故郷探しに没頭する日々が続いた。そしてようやく自分が生まれ育った場所を見つけ出し、養父母の許しを得て、インドへ渡った。

ようやく探し当てた、かつての家には人は住んでなくて、ヤギが住んでいた。絶望に襲われたサルーは近くの人に、自分の子どもの時の写真を見せて、ここに住んでいた人はどこに行ったのかを訪ねる。そしてしばらくして現れたのは25年ぶりに会う母親だった。妹もいた。だが兄はサルーとはぐれた駅でサルーを探していて、列車にはねられて亡くなったと聞かされる。

実に様々な偶然が重なり、迷子になった子供が25年後に母親のもとへ帰るという感動のストーリーでした。サルーの子役を演じていたサニー・パワールがとてもかわいかったです。

「LIONライオン 25年目のただいま」 2016年オーストラリア 119分 監督:ガース・デイビス 出演:デブ・バテル、サニー・パワール、ルーニー・マーラー、ニコール・キッドマン、デビッド・ウェンハムほか
「LIONライオン 25年目のただいま」公式サイト
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by irkutsk | 2017-04-17 17:58 | 映画 | Comments(0)

d0021786_645351.jpg名演小劇場へ「モン・ロア」を見に行きました。

「人は時々自分が見えなくなる」──スキー場で転倒してヒザに大けがを負った弁護士のトニー(エマニュエル・ベルコ)は、リハビリセンターの医師に“心”の話をされてポカンとする。しかし、ヒザの痛みは心の痛みと連動すると諭され、思い当たるあまりホロリと涙をこぼしてしまうのだった。

  あれは10年前、夜ふけ過ぎのクラブ。トニーは学生時代にバイトしていた店の常連客で、秘かに憧れていたジョルジオ(ヴァンサン・カッセル)と再会する。いつも美女たちを引き連れていたレストラン経営者のジョルジオは、マジメな学生だったトニーのことなど全く覚えていなかった。だが、バツイチになり昔よりは大胆になったトニーは、機転の利いた印象的なアプローチでジョルジオの心をつかむ。

二人が恋におちてからの進展は早かった。なぜかジョルジオは、プロポーズより先に「君の子供が欲しい」と言い出した。想像以上に遊び人だったジョルジオの過去に不安を抱くトニーだが、「今は違う」という彼の言葉を信じたかった。

やがてトニーの妊娠が判明し、二人はトニーの弟のソラル(ルイ・ガレル)と彼の恋人のバベット(イジルド・ル・ベスコ)、ごく親しい数人の友達に見守られて、ささやかだけれど愛情に満ちた結婚式を挙げるのだった。

ところが結婚するや否や、次々と“事件”が巻き起こる。まずはジョルジオの昔の彼女のアニエス(クリステル・サン=ルイ・オーギュスタン)が自殺未遂をはかる。別れてからも彼を保護者のように頼るアニエスが、トニーの妊娠にショックを受けたのだ。責任を感じたジョルジオは、アニエスのもとへと通うようになる。逆上したトニーは、「彼女にはもう構わない」と約束するジョルジオを無視して家を出て行く。ソラルの家に逃げ込み冷静になったトニーはジョルジオに謝るが、開き直った彼から「彼女の世話は続ける」と宣言されてしまう。

トニーの激しい一面を知ったジョルジオは、「別の部屋を借りた」と報告する。最低限の荷物だけ持ち込み、ケンカした時に使うと言うのだが、トニーがその部屋を訪ねると、オシャレな家具から食器、高級なワインに至るまですべてが揃っていた。一方、トニーが一人残された部屋には、突然裁判所の執行官が訪ねてきて、ジョルジオの債務不履行のためとトニーの家族の思い出の家具まで持ち去ってしまう。

再び二人を引き寄せたのは、息子の誕生だった。だが、それも束の間、トニーの我慢の限界を超える出来事が起こる。裏切っては愛を誓い、逃げ出しては舞い戻り、嵐のようなジョルジオに身も心も引き裂かれるトニー。

あの頃の痛みとヒザの痛みが少しずつ回復していく中、トニーは遂に離婚したいと告げた日のことを振り返る──。

「モン・ロア」 2015年フランス 126分 監督:マイウェン 出演:バンサン・カッセル、エマニュエル・ベルコ、ルイ・ガレル、イジルド・ベスコ、クリステル・サン・ルイ・オギュスタンほか

「モン・ロア」公式サイト
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by irkutsk | 2017-04-09 17:00 | 映画 | Comments(0)

d0021786_10591816.jpgキノシタホールへ「お父さんと伊藤さん」を見に行きました。

彩(上野樹里)は34歳。現在駅前の本屋でアルバイトをしている。同居している伊藤さんは54歳で学校の給食調理補助員をしている。二人は以前働いていたコンビニで知り合い、二人で暮らし始めて一年と少し。

8月下旬のある日、兄から電話があり、会って相談したいことがあるという。新宿のパーラーで兄が切り出したのは父と一緒に住んでくれないかという話だった。小学6年生の息子が中学受験だし、妻の理々子が精神的に不安定になっている。今すぐじゃなくて9月中にでもという話だった。そして家に帰ると、そこには伊藤さんだけではなく、父がいた。キッチンに4畳ほどのダイニング、それに6畳と4畳半の和室のあるアパートで、父は四畳半の部屋でいいと言って、自分のボストンバックと30センチ四方の段ボール箱を置いた。私たちは荷物を6畳の部屋に移し、74歳の父との3人暮らしが始まった。

しかし11月のある日、父は「しばらく出かける」というメモを残していなくなっていた。父の部屋をのぞくと黒いボストンバックと四角い段ボール箱がなくなっていた。

父はいったいどこへ行ったのか。そしてあの箱には何が入っていたのか。

携帯のGPS機能でお父さんの居所を突き止めた伊藤さんは、彩たち兄弟をレンタカーに乗せて父のもとへ行く。父がいたのは父の生家で庭には大きな柿の木があった。伊藤さんは「一晩3人で話し合ってみたら? 明日の朝迎えに来るから」と言って帰っていった。

翌日、結論も出ないままちっともやってこない伊藤さんを待っていたが、爆弾低気圧の通過で土砂降りの雨になり、雷も。そして庭の柿の木に雷が落ち、木が燃えはじめ、枝が折れて、火がうちに燃え移り家は焼けてしまった。

お父さんは有料老人ホームに行くことにしたと言って、彩たちのアパートを出て行った。

彩たちのお父さんは有料老人ホームに入れるだけのお金を持っていたから、そういう選択肢を選ぶことができたが、そうでなければ彩たちと住むほかはなかったのではないだろうか。現代の多くの家族が抱える老親問題をコミカルに描いているが、なかなかに考えさせられる映画だった。

「お父さんと伊藤さん」 2016年日本 119分 監督:タナダユキ 出演:上野樹里、リリー・フランキー、藤竜也、長谷川朝晴、安藤聖ほか 原作中澤日菜子
「お父さんと伊藤さん」公式サイト
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by irkutsk | 2017-02-18 16:57 | 映画 | Comments(0)

d0021786_23121483.jpg名古屋シネマテークへ「レミニセンティア」を見に行きました。

ロシア製SF映画に魅せられた日本人監督が、ロシアに渡り自主制作で完成させたSF映画。

ロシアのとある街で娘と暮らす小説家のミハエル。人の記憶を消す特殊能力を持つミハエルのもとには、記憶を消したい人たちが訪れる。友人に裏切られた男、恋人に裏切られた女、ウラジオストクからの飛行機で知り合ったばかりの運命の女性をモスクワの空港で着陸の時の事故で失った男、宇宙人にさらわれたという男、20年前に子どもを殺したという女。ミハエルは人びとの消した記憶を元に小説を書いていた。ある日、ミハエルは娘と行ったという動物園の記憶がないことに気がつき、記憶が思い出せない事実に悩み苦しんでいた。そんな時、ミハエルは記憶を呼び起こす特殊な能力を持つマリアと出会った。そして、消したい記憶があるまりあと、思い出したい記憶があるミハエルは取引をした。

ミハエルの娘・ミラーニヤを演じるのは、井上監督と妻でありプロデューサーでもある井上イリーナとの娘・井上美麗奈。

「レミニセンティア」 2016年日本 89分 監督:井上雅貴 出演:アレクサンダー・ツィルコフ、井上美麗奈、ユリア・アサードバ、イリーナ・ツィルコバ、デニス・ヤコベンコほか
「レミニセンティア」公式サイト
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by irkutsk | 2017-02-12 23:12 | 映画 | Comments(0)

d0021786_1202615.jpg名古屋シネマテークへ「人生フルーツ」を見に行きました。

 愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅。雑木林に囲まれた一軒の平屋。それは建築家の津端修一さんが、師であるアントニン・レーモンドの自邸に倣って建てた家。四季折々、キッチンガーデンを彩る70種の野菜と50種の果実が、妻・英子さんの手で美味しいごちそうに変わります。刺繍や編み物から機織りまで、何でもこなす英子さん。ふたりは、たがいの名を「さん付け」で呼び合います。長年連れ添った夫婦の暮らしは、細やかな気遣いと工夫に満ちていました。そう、「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」とは、モダニズムの巨匠ル・コルビュジエの言葉です。

 かつて日本住宅公団のエースだった修一さんは、阿佐ヶ谷住宅や多摩平団地などの都市計画に携わってきました。1960年代、風の通り道となる雑木林を残し、自然との共生を目指したニュータウンを計画。けれど、経済優先の時代はそれを許さず、完成したのは理想とはほど遠い無機質な大規模団地。修一さんは、それまでの仕事から距離を置き、自ら手がけたニュータウンに土地を買い、家を建て、雑木林を育てはじめました。あれから50年、ふたりはコツコツ、ゆっくりと時をためてきました。そして、90歳になった修一さんに新たな仕事の依頼がやってきます。

映画の中で何度も聞いたナレーションが印象的でした。
風が吹けば、枯葉が落ちる。
枯葉が落ちれば、土が肥える。
土が肥えれば、果実が実る。
こつこつ、ゆっくり。
人生、フルーツ。

90歳の修一さんと、87歳の英子さんの日常生活のドキュメンタリーです。お二人のような生活に少しでも近づければと思いました。「人生は、だんだん美しくなる。」

「人生フルーツ」 2016年日本 91分 監督:伏原健之 出演:津端修一、津端英子

「人生フルーツ」公式サイト
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by irkutsk | 2017-02-02 11:46 | 映画 | Comments(0)

d0021786_2153132.jpg名演小劇場へ「太陽の下で-真実の北朝鮮-」を見に行きました。

8歳のジンミは模範労働者の両親とともに平壌で暮らしている。ジンミは金日成の生誕記念「太陽節」で披露する舞踏の練習に余念がない。エリートの娘を持った両親は仕事仲間から祝福を浴び、まさに”理想の家族“の姿がそこにはあった。ところがドキュメンタリーの撮影とは名ばかりで、”北朝鮮側の監督“のOKが出るまで一家は繰り返し演技させられ、高級な住まいも、親の職業も、クラスメイトとの会話も、全て北朝鮮が理想の家族のイメージを作り上げるために仕組んだシナリオだった。疑問を感じたスタッフは、撮影の目的を”真実を映す“ことに切りかえその日から、録画スイッチを入れたままの撮影カメラを放置し、隠し撮りを敢行するが……。

もっとリアルな北朝鮮庶民の生活が見られるのかと期待して見に行ったが、やや期待外れの感があった。小学生の時からというより、生まれたときからすべて偉大なキム・ジョンウン元帥同志のおかげですと教えられて育っている子供たちは、70数年前の日本の子どもたちを見ているようだった。歴代天皇の名前や教育勅語を暗記させられ、国民は、天皇陛下は神様で、自分たちは天皇の赤子であると教えられ、それを信じていた。国民は嘘の情報を信じさせられ、無謀な戦争の犠牲となった。そんな時代が再びやってこようとしているのではないか。

「目糞鼻糞を笑う」。日本が目糞にならないことを願うばかりである。

「太陽の下で-真実の北朝鮮-」 2015年チェコ・ロシア・ドイツ・ラトビア・北朝鮮 110分 監督:ヴィタリー・マンスキー 

「太陽の下で-真実の北朝鮮-」公式サイト

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by irkutsk | 2017-02-01 21:54 | 映画 | Comments(0)

d0021786_8472063.jpgセンチュリーシネマへ「スノーデン」を見に行きました。

エドワード・スノーデンは元CIA職員で2013年6月に複数の新聞社の主愛でアメリカの国家情報機関が国民の情報を収集していると告発。アメリカ司法当局から逮捕命令が出され、ロシアに亡命。現在もロシアで暮らしている。

映画は2013年6月、香港でスノーデンが英紙「ガーディアン」の記者、カメラマンと会うところから始まる。アメリカ政府が秘密裏に構築した国際的な監視プログラムの存在が暴露された。暴露したのは29歳のNSA(国家安全保障局)の職員・エドワード・スノーデンだった。なぜ彼はNSAやCIAから得られる高額な報酬と輝かしいキャリア、恋人と気づき上げた幸せな生活を捨ててまで重大な告発を決意したのか。彼が告発を決意するまでを描いたのがこの映画である。

そして彼が特殊部隊の兵士として訓練を受けている場面へと時間は戻る。不覚にも彼は兵舎の2段ベッドで寝ていて、突然の招集にベッドから転落し、兵士としては働き続けられなくなる。失意のさなかCIAに採用された彼は、持ち前のずば抜けたコンピュータの知識を教官に認められ、2007年にスイス・ジュネーヴへ派遣された。しかしそこで目の当たりにしたのは、アメリカ政府が対テロ諜報活動の名の下、世界中のメール、チャット、SNSを監視し、膨大な情報を収集している実態だった。やがてNSAの契約スタッフとして東京の横田基地、ハワイのCIA工作センターへと赴任し、民主主義と個人の自由を揺るがす政府への不信をいっそう募らせたスノーデンは、恋人のリンゼイをハワイの自宅に残し、命がけの告発に踏み切るのだった……。

国を愛する平凡な若者だったスノーデンが恐るべき現実に理想を打ち砕かれていった過程が丁寧に描かれている。アメリカの情報収集プログラムはテロリストだけでんく民間企業や個人に及び、日本を含む同盟国まで対象になっていた驚愕の事実の数々。加えてスノーデン自身が私生活を監視される恐怖に襲われ、ストレスに蝕まれていった極限心理が生々しいサスペンスとともに描かれる。テロとは何の関係もないインターネットや携帯電話での発言、個人の趣味、愛情、友情でさえも脅かされかねない。現実はもはやSFではなく、スノーデンが世界最強の情報機関に反旗を翻した動機もまさにそこにあった。

コンピュータ技術の進歩が大量の情報収集、分析を可能にし、世界中の情報を収集しそれを武器に世界を支配するというアメリカの恐ろしさを感じる映画でした。日本政府も国民をスパイし、収集した情報を利用して自らの国民を都合のいいように支配しようとしているのは疑いのないことだろう。70年前、日本は勝っていると嘘の情報を信じさせられ、多くの兵士や市民が無駄に死に追いやられたことをいま一度思い出すことが大切だと思う。

「スノーデン」 2016年アメリカ 135分 監督:オリバー・ストーン 出演:ジョセフ・ゴードン=レビット シャイリーン・ウッドリーほか

「スノーデン」公式サイト

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by irkutsk | 2017-01-30 16:47 | 映画 | Comments(0)

d0021786_20143689.jpgキノシタホールへ「アスファルト」を見に行きました。

フランス郊外の古びた団地が舞台である。最初のシーンは団地の住民が集まってエレベーターが老朽化して閉じ込められたり、ボタンを押してやけどしたりという被害が出て危険なのでエレベーターを新しいものに取り換えよう。それにあたっては住民全員でお金を負担しようという話が出るが、ひとり2階に住む男が反対する。彼は自分はエレベーターを使わないから、使わないものにお金を出すなんて理屈に合わないという。彼以外の住民で話し合った結果、彼はお金を出さなくてもいい。その代わりエレベーターを使わないことという話になった。その話し合いが行われていた部屋に置いてあった、自転車こぎのトレーニングマシーンが彼の気を引き、彼は同じ機械を購入して自宅で使い始めた。ところがよくわからないうちに「自動」のスイッチが入り、ペダルが回り始めた自転車にまたがる。「自動」になっているので、ペダルはまわり続けなんと彼は100キロも走ることに。そして救急車で病院に運ばれ、帰ってきたときは車いすだった。2階の自分の部屋に戻るのに、エレベーターを使わないと約束したのを後悔し、人が乗ってないのを確かめて2階までエレベーターに乗って自分の部屋へ戻る。そして1日中、エレベーターがどんな動きをしているかを細かくチェックし、夜なら自分が乗っても大丈夫だということで、夜中の1時に近くの病院まで行き、そこでスナック菓子の自動販売機でスナック菓子や飲み物を買う。1階に降りると、女性が一人タバコを吸っている。その病院の看護師で休憩時間だという。関係者以外立ち入り禁止だという彼女に、自分は写真家で題材を探しているのだという。そして彼女に「あなたの撮った写真を見せてほしい」と頼まれ、翌日彼はテレビに映った有名人や世界のあちこちの画像を写真に撮ってアルバムに貼って見せに行く。そして彼は彼女の写真を撮りたいと言い、翌日写真を撮る約束をした。ところが、その当日彼が乗ったエレベーターが故障して動かなくなる。いつも行く1時には間に合わず、病院に着いたのは朝だった。ちょうど帰ろうとする彼女を入り口で見つけ、言い訳をし、彼女の写真を撮る。何枚か撮り、「笑って」と言うが、彼女は「笑えないわ、笑わせて」と返す。

他にも母と二人暮らしの鍵っ子高校生と向かいの部屋に越してきたばかりの落ちぶれた女優の話。NASAの宇宙船がアパートの屋上に落下してきて、乗っていた宇宙飛行士はアパートの住人の部屋に行きNASAに電話する。その部屋の住人はアルジェリアからの移民で一人息子は服役中。英語が通じない彼女と何とか話をし、2日間泊めてもらうという話があり、喜劇タッチだが人情ものという感じで面白かった。

「アスファルト」 2015年フランス 100分 監督:サミュエル・ベンシェトリ 出演:イザベル・ユペール、ギュスタブ・ケルバン、バレリア・ブルーニ・テデスキ、タサディット・マンディ、マイケル・ピットほか
「アスファルト」公式サイト
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by irkutsk | 2017-01-07 17:11 | 映画 | Comments(0)

d0021786_2036459.jpg名演小劇場へ「こころに剣士を」を見に行きました。

ナチスとスターリンに引き裂かれたエストニアを舞台に、元フェンシング選手と子どもたちが希望を取り戻すまでを描く、実話から生まれた感動作。
チャイコフスキーが滞在し、「ハープサルの思い出」というピアノ曲を残したことで有名なエストニアの町、ハープサル。美しくのどかなリゾート地としてヨーロッパの人々に愛され続けているこの土地にも、悲しい歴史があった。第二次世界大戦中はドイツに、大戦末期からはソ連に占領されていた。つまり、ナチスからスターリンへと支配の手が渡ったのだ。しかし、そんな闇の時代にも、人と人の出会いから輝かしい光が生れていた。あるフェンシングの指導者の実話をもとに、どんな逆境にも決してくじけない剣士の心で人生を切り開こうとしたフェンシングの元スター選手と子どもたちの絆を描く感動作が誕生した。

1950年初頭のエストニア。ソ連の秘密警察に追われる元フェンシング選手のエンデルは、小学校の体育教師として田舎町ハープ猿に身を隠す。その町では子どもたちの多くがソ連の圧政によって親を奪われていた。やがて、エンデルは課外授業としてフェンシングを教えることになるが、実は子どもが苦手だった。そんなエンデルを変えたのは、学ぶことの喜びにキラキラと輝く子どもたちの瞳だった。なかでも幼い妹たちの面倒を見るマルタと、祖父と二人暮らしのヤーンは、エンデルを父親のように慕うようになる。だが、エンデルに不審を抱いた校長は、エンデルの身辺調査を始めていた。

 そんな時、レニングラードで開かれる全国大会に出たいと子どもたちからせがまれたエンデルは、捕まることを恐れてためらうが、子どもたちの夢を叶えようと決意する。果たして彼らを待ち受ける予想もしない出来事とは何か? 遂に、子どもたちとエンデルそれぞれの戦いが始まる……。

ドイツとソ連に支配されたエストニア。1990年、ソ連が崩壊したとき真っ先に独立したエストニア。1993年にエストニアへ旅行した時、レストランで、ロシア語でウエイトレスに質問したら、英語で返事が返って来た。45年間に渡るソ連による支配の意味を分かっていなかった私は「どうして?」と思った。

「こころに剣士を」 2015年フィンランド・エストニア・ドイツ 99分 監督:クラウス・ハロ 出演:マルト・アバンディ、ウルスラ・ラタセップ、リーサ・コッペル、レンビット・ウルフサク、ヨーナス・コッフほか

「こころに剣士を」公式サイト
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by irkutsk | 2017-01-03 17:31 | 映画 | Comments(0)