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オリガ・モリソヴナの反語法

オリガ・モリソヴナの反語法(米原万里著 集英社 1800円)を読みました。発行は2002年10月。ちょっと前に出た本だけど、なかなか図書館で借りられなくて発行から2年半経ってようやく読むことができました。
最初は米原さんのチェコの経験を書いたものかと思っていたのですが、読んでいくうちにこれはすごいとぐいぐい本に引き込まれ、読み終わったときにはオリガ・モリソヴナとエレオノーラ・ミハイロヴナの数奇な人生、そして名もなきソ連市民が経験した過酷な時代が胸の中に残りました。ロシアに関心のある人はもちろん、ない人もぜひ読んでみるとソ連という国がどんな国だったのかよくわかる1冊です。

<本の紹介>
 一九六〇年一月、弘世志摩は父の仕事の都合でチェコスロバキアのソビエト大使館付属八年生普通学校に転入した。その学校にユニークな老女教師が二人いた。ダンス教師のオリガ・モリソヴナとフランス語教師エレオノーラ・ミハイロヴナだった。
 オリガ・モリソヴナは生徒を叱るとき反語法で「ああ神様!これぞ神様が与えてくださった天分でなくてなんだろう。長生きはしてみるもんだ。こんな天才はじめてお目にかかるよ!あたしゃ嬉しくて嬉しくて狂い死にしそうだね!」と言う。いわゆるほめ殺しである。そしてその服装はとびっきり古風で、1920年代にはとても斬新でかっこよかったものに違いない。20世紀初頭には粋だったような帽子、顔面を覆うベール、付けホクロ、レースの手袋、大振りで大時代的なアクセサリーという身なりの70歳をゆうに越えた老婦人が香水の匂いを振りまきながら校内を傲然と闊歩する。
 そのオリガ・モリソヴナはふとした機会に1930年にモスクワのエストラーダ劇場でソビエトで最初にチャールストンとジターバダを踊ったのはこの私だと言って当時の新聞に載っていた写真の切り抜きを見せてくれた。
 一方エレオノーラ・ミハイロヴナは19世紀貴婦人風の裾の長いドレスを身につけ、志摩を見かけるといつも「まあ、お嬢さんは、中国の方でしょう?」と聞いてくる。そして「いいえ、日本人です」という答えを聞くとがっかりして去っていく。古風で美しいフランス語、ロシア語を話すが、老人性痴呆症が進んでいる様子。
 志摩は一級上のレオニードという少年に恋をし、告白に行くと彼はダンスの天才ジーナと親しげに話していて志摩の恋は破れてしまう。レオニードは母を幼少時になくしソ連の哲学者である父と二人暮らしであったが、その父がある日自殺してしまう。
 一方ジーナはオリガ・モリソヴナとエレオノーラ・ミハイロヴナをママと呼び、彼女たちも自分の娘だと言っていた。彼女はボリショイ劇場バレー学校に転入するためにソ連へ行った。
 志摩と仲良しのカーチャは両親が志摩たちの通う学校の教師をしていた。志摩はカーチャを自宅に遊びに来るように誘うが来ない。その彼女が一度だけ雪の降る日に遊びに来た。そして志摩が日本に帰ってからも文通をしていたが、モスクワに帰ったというカーチャからの手紙にはモスクワの住所は書かれていなかった。文通はここで中断されることになった。
 ソ連崩壊後、志摩はロシアに行きオリガ・モリソヴナについて調べ始めた。そしてそこから判ってきたのは想像を絶するものであった。
 1930年代のスターリンによる粛正。それは一般の市民にまで及び、夜間突然ドアがノックされて連行され、無実の罪で処刑されたり、収容所送りにされる。
 収容所から生還した一人の女性の手記と証言からオリガ・モリソヴナとエレオノーラ・ミハイロヴナが歴史の荒波に翻弄されながらも生き抜いてきた凄まじい体験が明らかになっていく。


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by irkutsk | 2005-04-21 05:01 | ロシア | Comments(0)

名城公園の桜もきれいだよ

 春〜っという一日でした。近くの水道みちの桜も満開で、桜を見にきた人たちでいっぱいでした。
妻と二人でこの桜並木の水道みちを歩いて今池まで行き、名古屋城へ。今名古屋城博をやっていて、いつもは天守閣の上にある金のしゃちほこが下ろされていて、触れるとあってちょうど桜も咲いているので見に行こうと出かけたが、地下鉄市役所駅をおりるともうたくさんの人々々。地下鉄の出口を出るとユキヤナギが道の両側に咲いており、ここで早速写真を撮っている人もいた。お堀を渡って中に入るとなんと入場券を買うための行列が100m以上も。とても並ぶ気にはならず、隣にある名城公園に行くことにした。
 途中お堀の中でたんぽぽに囲まれてシートを広げ弁当を食べている家族連れがたくさんいた。坂をおり名城公園に行くと、水の入ったお堀に桜、そして金シャチのない名古屋城が一望できるところにでた。奥へ行くとチューリップが咲いているところもありなかなかいい場所だった。花見といえば名古屋では鶴舞公園が有名だが、名城公園も人が少なく、昼頃に行ってもシートを広げる場所はたくさんあり、意外と穴場かも。
 肉串とビールを買って飲んだが、ゴミ箱がない。屋台の前にも置いてない。しばらく持って歩いていたが、たまたまゴミ箱を置いてある屋台があったのでそこに入れさせてもらった。地下鉄名城公園の駅のトイレに入ると、ゴミ箱がなくてここまで持ってきた空き缶やたこ焼きのパックが捨ててあっった。
 名城公園は桜だけでなく、藤も咲くようだ。長ーい藤棚があり、もう芽が出ていた。4月下旬が見ごろかな。
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by irkutsk | 2005-04-09 20:59 | お花見 | Comments(2)

光になったよ

今朝9時過ぎにNTTの工事の人が来て、モデムをADSL用のものからBフレッツ用のものに取り替えて行った。持ってきてきたノートパソコンで早さをチェックして下り80M、上り30MということでOK。あたらしいモデムはレンタルだから、返す時用に空き箱をとっておいて下さいと言ってかえって行った。ものの5分とかからなかった。ADSLのモデムは残されていたので、とっておくようにと言われた空き箱に入れておいた。
設定も超簡単。マックOSXにはフレッツ接続ツールのCD-ROMはいらないと書かれており、あっという間に終了。早速インターネットにつないで映画の予告編を見ようとしたら見えない!!メディアプレーヤーとリアルワンプレーヤーをインストールすることに。ダウンロードはさすがに早い。
これからは快適インターネット生活ができるかな。
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by irkutsk | 2005-04-07 20:31 | あったこと | Comments(1)