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「佐賀のがばいばあちゃん」を読みました。(8月18日)

「佐賀のがばいばあちゃん」を読みました。(8月18日)_d0021786_15112487.jpg漫才B&Bの島田洋七の書いた本である。映画にもなり有名になった「佐賀のがばいばあちゃん」であるが、図書館で見つけて立ち読みするとなかなかなおもしろく、うちに帰ってアマゾンで検索すると中古本が1円で売っている。早速購入して(送料340円がかかるので341円で購入)読んでみると、図書館で読んだものと違う。買った本は子供向けにやさしく書き直されたもので挿絵がたくさん入っていた。そこでまた図書館へ走って、借りてきた。こちらは挿絵が1枚もなく字ばかり。字はかなり大きいが。
島田洋七が広島で母と兄と3人で暮らしていたが、大変なので佐賀のばあちゃんのところに預けられるところから話は始まる。

プロローグで彼はこんなことを書いている。「『今、世の中はひどい不景気だ』とみんなは言うけれど、何のことはない。昔に戻っただけだと、俺は思う。変わってしまったのは、人間の方だ。お金がないから。ホテルで食事ができないから。海外旅行にいけないから。ブランド物が買えないから。‥‥そんなことで不幸だと思ってしまうなんて、どうかしている。リストラされた人には気の毒だと思うけれど、それだってものは考えよう。朝八時に起きて満員電車に揺られて会社に行って、働いて、残業して、飲みたくもない酒の席に付き合って、終電車に乗って帰ってくる‥‥そんな人生から解放される新たなチャンスだと思うことだってできるはずだ。」
「本当はお金なんかなくても、気持ち次第で明るく生きられる。なぜ断言できるかというと、俺のばあちゃんがそういう人だったからだ。」
「佐賀のがばいばあちゃん」を読みました。(8月18日)_d0021786_15134118.jpg
子供向けの<愛蔵版>には、ばあちゃんのところにアラタというばあちゃんの末息子が出てきます。彼は3歳のときの事故が原因で脳の発達が止まってしまい、近所の子どもたちから「バカ」と言われてからかわれています。ばあちゃんは昭弘に仕返しをしてはいかんときつく言ってありました。昭弘が仕返しをして、相手の子どもにけがをさせたりすると、ばあちゃんが働いている学校の掃除の仕事を辞めさせられるかもしれないと思ってのことでした。<愛蔵版>には飼っていた犬のコロも出てくるのですが、図書館の本には出てきませんでした。島田洋七がどうしてアラタとコロを2001年に最初に出した本の中からカットしていたのか、ちょっと残念でした。

本の最後にばあちゃんの語録が載っていますが、これも楽しいものでした。
少し紹介すると、「『暑い』『寒い』と、うるさく言うな。夏は冬に感謝し、冬は夏に感謝しんしゃい。」「人に気づかれないのが本当の優しさ、本当の親切」「ケチは最低!節約は天才!」「生きていることが面白い。なりふりかまうより、工夫してみろ。」

「佐賀のがばいばあちゃん」 島田洋七 2001年7月3日発行 
発売 ムーンライトファクトリー  1100円+税

愛蔵版「佐賀のがばいばあちゃん」 島田洋七 2005年7月31日発行
徳間書店  952円+税
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by irkutsk | 2010-08-18 15:13 | | Comments(0)