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「100歳の少年と12通の手紙」を見てきました(12月13日)

「100歳の少年と12通の手紙」を見てきました(12月13日)_d0021786_1654738.jpg伏見ミリオン座へ「100歳の少年と12通の手紙」を見に行きました。

10歳の少年オスカーは白血病で病院に入院している。彼は医者と両親が自分の病気について話しているのを偶然聞いてしまう。両親はその日オスカーにも会わずに帰ってしまう。彼は両親にも見捨てられたような気がして、誰とも口を利かなくなってしまう。そんな時偶然ピザの配達に来たローズ(ミシェル・ラロック)と廊下でぶつかってしまい、彼女に悪態をつかれ彼女がすっかり気に入ってしまう。

病院長はオスカーが気に入ったローズを探し出し、毎日ピザを注文するから、彼女にオスカーと過ごして彼の話し相手になってやってほしいと頼む。ローズは元女子プロレスラーで彼女が戦った試合の様子を面白おかしく話して聞かせる。そしてその日が12月20日であることに気づき、田舎ではこの日から12日間の天気が来年の12ヶ月の天気の予想になるという話をし、オスカーに1日に10歳年をとるということを提案する。

21日、オスカーは10歳になり、お昼には15歳、思春期だ。好きな女の子はいないのかと聞く。最初は恥ずかしがっていないと言っていたオスカーもローズに励まされ入院している好きな女の子に自分の気持ちを告白します。そしてキスもし、ある夜こっそりと一緒のベッドで寝たこともありました。次の日には20歳、30歳と1日ごとに10歳ずつ年をとり、クリスマスの夜には病院の入院仲間の助けにより、ローズの宅配ピザのトラックにもぐりこみ、彼女の家へ行くことになりました。

ローズは、砂漠に咲く花で1日で芽を出し、花を咲かせ実を実らせて枯れて行くという花を持っていってオスカーに見せたりもしました。そしてある日、オスカーは朝、日が昇るとき神様を見たとローズに話します。神様は毎日新しい朝を、新しい一日をみんなに作ってくれるんだとローズに話します。

そして12月31日、オスカーは新しい世界へと旅立っていきました。でも両親、ローズ、看護婦、院長、入院している仲間、彼の短い人生の中で好きになって告白した女の子、みんなの心の中に彼の人生を植えつけていったのです。彼は10歳で人生を終わったけれど、彼の心の中では1日に10歳ずつ駆け足で人生を送り、100歳まで生きたのでした。

人は誰でも死ぬものです。いつ死ぬかなんて誰にもわかりません。毎日毎日が最後の日のつもりでやさしく、精一杯生きて行けたら、そしてそんな日を何日も続けることができたら、きっといい人生を送ることができるんでしょうね。

オスカーを演じたアミールがとっても可愛い男の子でした。そして彼を最後までやさしく見つめ続けたローズを演じたミシェル・らロックも好演でした。

この映画の原作は監督の書いた同名の本です。

2008年フランス 105分  監督・脚本・原作:エリック・エマニュエル・シュミット
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by irkutsk | 2010-12-13 16:03 | 映画 | Comments(0)