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「いい会社をつくりましょう」を読みました(1月26日)

「いい会社をつくりましょう」を読みました(1月26日)_d0021786_2111450.jpg伊那食品工業株式会社の代表取締役会長の塚越寛さんが書いた本です。
あまりにも素晴らしい本で、久しぶりに感動しました。塚越さんは、会社は「常に何らかの形で社員を幸せにし、社会のお役に立つものでなければならない」と言っています。

彼は若い頃、結核で3年間入院生活をし、「病室の窓の外を歩いている人を見て、外を歩ける、それだけのことがどれほど幸せなことか悟りました」と言っています。また「近頃の日本はお金にならないことに一生懸命に頑張っている人をバカにする風潮がありますが、正しいとは思いません」、「一生は一度。だから悔いのない一生にしたい」という人生観を持っていると言っています。

そして人生について、面白いたとえ話をしています。「ハワイ旅行に行って、ホテルのベッドにずーっとゴロゴロしている人、泳いだりダイビングをしたり、散歩や買い物、食事を楽しむ。しっかり計画を立てて、1時間も無駄のないように過ごす人。人生も同じで、仕事に毎日打ち込んで、懸命に働いて、また楽しんで、自分の能力をフルに使いきるべきで、ゴロゴロしているのはもったいないのです。楽な立場で得をしたとか、何もしなくて給料がいいから得だと考えるのは、ハワイ旅行でベッドに寝ているようなものです。」

第一章「目的と手段」では運をつかまえる人は、行動力があって、先見性がある人だと言っています。そして行動力がある人というのは、仕事だけでなく日常生活でも体を使うことに喜びを感じるような人です。そして目先の欲望や自分だけの幸せのために、あるいは自分だけの発展や物欲のために社員や仕入先を犠牲にしていては、運は開けないと言っています。

企業が第一に考えるべきは働く人の幸福です。企業の目的は社員を幸せにすることを通じて、いい会社を作り、社会に貢献すること。従業員を幸せにするという会社の目的を忘れ
てしまうと、目先の数字、目先の利益を優先する経営になり、幸せは二の次、三の次になってしまう。

経費の節約を考える時、意外と論じられないのが社員との信頼関係です。信頼に基づく経営では管理部門は小さくても足りるはずです。経営者は性善説の立場をとり、信頼できる社員を育てていきたいものです。

第二章 自然体経営、第三章 開発型企業として“種まき”を 第四章 モラール経営
第五章 「かんてんパパガーデン」に込めたこころ どの章にも目からうろこが落ちるような素晴らしいことがたくさん書かれています。是非ご一読を!!

「いい会社をつくりましょう」 塚越寛著 文屋 2004年7月28日発行 1200円+税
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by irkutsk | 2011-01-26 21:01 | | Comments(0)