「ゆるく考えよう」を読みました(3月8日)
「人生を楽しく、ラクに過ごすためには、もうちょっとゆるく考えた方がいいよね」と著者が言っているように、人は気の持ち方、考え方、ものの見方で生きるのが苦しくなったり、楽に生きられたりするものなんだということがよくわかる本でした。
目次を見ただけでも今までの生き方本の反対をいっています。例えば第1章では「目標は低く持ちましょう」「人生は早めにあきらめよう」「退屈な時間を楽しもう」「多数派が正しいわけではない」「人生の主役を生きる」「日本はすばらしい国」「日本はアジアのイタリアに」などです。
「貯蓄が増えない理由と、体重が減らない理由」は特におもしろく、収入を増やすのが貯蓄を増やす一番の近道、体重を減らすのは運動や筋肉をつけることよりも食べないことが一番といっています。またここでは今はやりのエコについても述べていますが、ペットボトルのリサイクルをするよりも、「お茶は茶葉と湯でお茶を入れればペットボトルをリサイクルする必要はなくなります」とか「エコカーに乗るよりも、車に乗らないのが一番のエコ」などなどエコとは何かを考えさせられる内容でした。
著者のお母さんが、とても楽天的と言うか、悪いことでも良いことにしてしまうという能力の持ち主で、著者もきっとお母さんの影響を受けて、暗く考えるよりも明るく考えた方が楽に生きられるということを体得したんでしょうね。
いろんな面で目からうろこの一冊でした。おすすめの一冊です。
「ゆるく考えよう」 ちきりん著 イースト・プレス 2011年2月7日発行
1300円+税