「よく噛んで食べる 忘れられた究極の健康法」を読みました(4月26日)
そして噛まなくなったことにより生活習慣病が増えてきた。この本の著者齋藤さんは「よく噛む」ことの8大効果を上げている。
1肥満防止 2味覚の発達 3言葉の発音がはっきりする 4脳の発達 5歯の病気予防
6がん予防 7胃腸の働きを促進 8前進の体力向上と全力投球
またガムを噛むことによっても同様の効果が上がると言っています。噛むことによって唾液が分泌されるのですが、この唾液がまたとてもすごい力を持っているということがわかりました。
1、歯の表面は常に石灰化と脱石灰化を繰り返しているが、唾液中には歯を強くするたんぱく質スタテリンが含まれています。
2、唾液は細菌の発育を抑制して体を守る他、口臭予防の役割も果たしています。動物がけがをすると傷口をなめるのは唾液に抗菌作用があるからです。
3、消化を助け病気を防ぎます。よく噛んで食べると食物を細かくすりつぶす効果と食べ物を唾液と混ぜる効果がありこれが胃腸の消化を助けることになるのです。
4、発がん物質の働きを抑制する。唾液に含まれるラクトペルオキシターゼという酵素が食品添加物や生体の異状によって発生する有害な活性酸素を消去する作用があります。
5、味が良くわかる。唾液中に含まれるアミラーゼはごはんのでんぷん質を麦芽糖(アミロース)に変えるので、でんぷん質のものは良く噛めば甘くなります。
6、細胞を増やし体が若返る。唾液腺から分泌される唾液は口へ出て行くものと血液に取り込まれて全身を回るホルモン「パロチン」になり、新陳代謝を行なうとともに脳細胞の活性化を促進します。
最後に動物とは動くものという意味で、動くということは食べるということと同様必要で、
動物は生きている限り動き、動かなくなった時が動物としての終焉だと言っています。
噛むことが動物としての基本的な動作であるということが良くわかる一冊でした。できるだけ噛まなければならないような食事内容にしなくてはと思いました。
「よく噛んで食べる 忘れられた究極の健康法」 齋藤滋著 生活人新書
日本放送出版教会 2005年9月10日発行 660円+税