「図書館革命」と読みました(8月23日)

d0021786_1053938.jpg有川浩の「図書館革命」を読みました。図書館戦争から始まった4部作の最終巻です。
昭和の最後の年にメディア良化法という法律が成立、施行され、それに対抗して「図書館の自由法」が成立し、図書館は独自の武装組織を持ち、メディア良化委員会と対抗することとなったのです。

第4作の「図書館革命」では、正化34年(昭和の後の元号が本では正化となっている)1月にヘリコプター2機が敦賀原発3号機、4号機に激突、さらに2号機がテロリストの襲撃を受けているというニュースがテレビから流れてきたというところから始まります。その後、テロリストたちは全員死亡したとの報道がなされた。

このテロリストたちの襲撃計画と作家当麻蔵人が書いた「原発危機」のストーリーがよく似ていた。そのため、このようなな本を書ける人物に自由な著作を許すわけにはいかないとして当麻蔵人を拉致しようという動きが良化特務機関にあるという。

図書館側は迅速に対応し、当麻蔵人の身柄を確保し、図書基地内にかくまうことになる。
そして彼をめぐって良化特務機関と図書特殊部隊の駆け引きが始まるというストーリーだ。

その戦いの中でも主人公笠原郁と直属の上司、堂上との恋愛が発展し、同時に笠原の同期手塚と柴崎の恋愛も進行していく。非常にユニークなキャラクターばかりの図書特殊部隊のメンバーがどのようにそれぞれの恋を実らせていくのかというのも見所だ。

このシリーズを通して、表現の自由の問題という大きな問題が投げかけられていると思った。現在のマスコミ報道が本当に真実を伝えているのか、自主規制をして自らの首を絞めていないのか、善意によることば狩りが行なわれているのではないかなどなどについて考えさせられる本でした。

図書館戦争シリーズはコミック、DVDにもなっています。

「図書館革命」 有川浩著 角川文庫 2011年6月25日発行 667円+税
[PR]
by irkutsk | 2011-08-23 10:53 | | Comments(0)