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「斎藤一人 時代を読んで一人勝ち!」を読みました(10月2日)

「斎藤一人 時代を読んで一人勝ち!」を読みました(10月2日)_d0021786_8552256.jpgこの本は斎藤一人さんの弟子である小俣貫太さんが経済の問題について書いたものです。
まず、「今の社会には怪物がいる。怪物の存在には気をつけないと、冷静な判断ができなくなる。その怪物とはテレビである。テレビが映すものはほとんどが事実だ。ただし事実のほんの一部だけなんだよ。テレビは何かの出来事について、いくつもある事実の中から視聴者が見たいと思うだろうことだけを映しているんだ。でもみんなが見たいと思うことが真実とは限らない。みんなが正しいと思うことが正しいとも限らない」と言っています。

また今の日本のデフレについてもこういっています。「今起こっているデフレの本当の原因は、日本にお金がないからじゃないんだよ。世界が『モノあまり』の時代に向っているからなんだ。昔はお金がないから物価が下がった。これからは生産過剰で物価が下がるんだよ」。

そしてモノが余り、値段が下がる最大の理由は中国で、13億人がモノを作って、作って、作りまくっている。中国は人口が多く、人件費が安いからこの傾向は中国の人件費が先進国並みに上昇するまで続く。さらに中国の次にはアフリカ諸国があり、デフレは結局世界同一賃金になるまで終わらない。少なく見積もっても100年は続くと言っています。

今までは何をやるのも「みんなで」だったが、これからはよその事情はどうであれ、自分はやる。自分で決めて、実行する。そして結果を出すんだ。これが「ひとり勝ち」なんだ。現在は経営環境がめまぐるしく変化しているので、ミスが少ないという合議制のメリットよりも、個人経営的な手法の持つスピードというメリットのほうが重要だ。

売上を伸ばすためにお客さんを喜ばせるんじゃない。喜ばせるから売上が伸びるんだ。売上を伸ばすためにお客さんを喜ばせるというのは顧客のことよりも自分たちを中心に据えた意識がある。

他にも自分の仕事の値段を考え、自分の働き以上に給料を出している会社は危ないとか、成功する人は自分の仕事に必要なことに興味があるが、反対に出世しない人間と言うのは、自分の仕事に関係のないことに興味があるんだとか、治安の良さも資源の一つだなどと言っています。

書いてあることすべてが納得できるものではありませんが、今の日本の経済や会社経営について考えさせられる一冊です。

「斎藤一人 時代を読んで一人勝ち!」 小俣貫太著 三笠書房知的生きかた文庫 2006年2月10日発行 533円+税
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by irkutsk | 2011-10-02 08:55 | | Comments(0)