「ベイジン」(上・下)を読みました(12月18日)
外部電源は喪失、2基あったディーゼル発電機が機能しなかったことによる全電源喪失、そのことにより圧力容器への給水がストップし、圧力容器内の圧力と温度が上昇し、ベントで圧力を逃して使用済み燃料プールの水を入れようとしたが、バルブが開かない、まるで福島第一原発で起こったことを事前に予測していたかのようなストーリーの展開に驚いた。
原発問題にからめて、中国国内の権力争い、地方の権力者による利権構造などが十分な情報収集の上に描かれており、またその中で希望を持とうとして苦闘する鄧学耕という人間がいききと描かれていました。
非常に興味深く、一気に読むことができました。
「ベイジン」(上・下) 真山仁 東洋経済新報社 2008年7月31日発行 上・下各1,600円+税
文庫本にもなっています。 幻冬社文庫 上・下 各680円(税込)