「ごえんの法則」を読みました(1月17日)
またお金自身が嫌がる使われ方として、1ギャンブルに使われること、2生活を派手にするために使われること、、3貯め込まれることをあげ、他人のためにお金を出すことでお金の流れが格段とよくなりますと書かれています。
托鉢について「私のお金を正しく、美しく使ってもらうために、生活に差し障りないお金を喜んで差し上げる。その施しをすることで、どこからかご褒美をいただくというのが「喜捨」というお釈迦様の教えです。自分が「ありがとうございます」と頭を下げるのが正しい作法です。」と言っています。
努力しないし、頑張らないし、必死になってやることもないが、ただ感謝の心を忘れなければ人生を普通に生きていける。人間にとって修行のためにこの世が設定されているのではなく、どうも私たちは喜び、楽しむために肉体をもらってこの世に来たらしい。人生の目的は、人生をどれだけ楽しむか。要するに「宴」なのである。
では真の人生の楽しみ方とは?
「自分の存在が喜ばれているという喜びを実感しながら生きていく」ということ。
世の中は四苦八苦と言われるように「思いどおりにならないこと」で満ちています。それななら初めから「思い」を持たなければいいということをお釈迦様は2500年前に気づきました。そして簡単に「思い」を捨てるためには、
「自分がどのように生まれたかに関心を持たない」
「老いたくないという思いを持たない」
「病みたくないという思いを持たない」
「死にたくないという思いを持たない」
ただ淡々と日常の一つとして受け入れていいけばいいのです。むしろ自分の身に起こる現象を、人生の一部として楽しめばいい。この「人生を楽しむこと」が肉体を持ってこの世に生まれてきたことの意義だからです。
ああなりたい、こうしたい、不幸だ、苦しいと思うのではなくて、「ただこの世で起こるいろんな現象を味わいに来ただけだ」という人生は「楽」になるのです。
そして最後に「すごい人にならなければ社会に貢献ができない」という価値観は宇宙には存在しないのです。社会の一員として自分ができる限りのことをして生きていくだけでいい。人生は力を入れる必要も無く、頑張る必要もなく、嫌なことをやるという意味での努力もいらないので、好きなことをしていけばいいという結論に至ります」と書かれています。
人と比べたり、競ったり、争ったりしなければ、この世は楽しいものになるはずです。
ところが社会はなぜか人を比べ、競わせ、争わせるようなシステムになっています。
「ごえんの法則」 小林正観 大和書房 2010年6月15日発行 1429円+税