「損をして覚える株式投資」を読みました(2月25日)
まず、邱永漢さんは「株で儲かる人より損する人のほうが多い」と言っています。にもかかわらず株をやる人が増える一方なのは「誰でも自分は儲かる少数側の仲間に入れるのではないかと思うからです」と言っています。
そして株をやる場合の鉄則をいくつか述べています。「株を買うのに証券会社のセールスマンの言うことを聞いてはいけない」「借金をして株を買ってはいけない」「ダウ平均よりも自分の持ち株に気をつけろ」「買い値は忘れて未来の変化に備えよ」。
そして株をやる場合、相場を張るのではなく、成長株を見つけることが大切だといっています。成長株を見つけるためには世の中がどんな方向に向って動くのか、社会が必要としているものは何かを考えなければなりません。
「株式投資はパイが年々大きくなるところでやるべきものであって、分け前の減るところでやってはいけません。いくら機敏に立ち回っても、分け前そのものが減る方向にあるのですから。」
したがって、「日本人はかつて日本国内で稼いだお金を持って次にチャンスの多い中国に稼ぎに行けばよいのです。お金の出稼ぎは本人が行かなくとも、お金に言ってもらえば目的を達することができます」と中国株への投資を勧めています。