「ドラゴン・タトゥーの女」を見てきました(3月6日)
スウェーデンを揺るがせた財界汚職事件の告発記事を書きながら名誉棄損裁判で敗訴したミカエルは意気消沈の日々を送っていた。
ある日彼のもとにスウェーデン有数の財閥ヴヴァンゲルの元会長ヘンリック・ヴァンゲル老人から家族史編纂の依頼が舞い込む。実はヘンリックの真の目的は40年前に起きた親族の娘ハリエット失踪事件の真相究明だった。ヴァンゲルはハリエットが一族の誰かに殺害されたと信じていた。40年前に一族が住む孤島から何の痕跡も残さず消えた少女。成功の陰に隠された一族の血塗られた過去に気づくものの、手がかりのつかめないミカエルは、一族の弁護士から天才的な資料収集能力の持ち主であるとして、ある人物を紹介される。リスベットという名の、顔色が悪く、拒食症患者のようにがりがりにやせた女。ほとんどおしゃべりをしない小柄な彼女の肩口から背中にかけて龍の刺青が異彩を放っていた。
意外なことに彼女はこの事件に異様な関心を示す。そして彼女はハリエットの日記に記された聖書にまつわる数字が、ロシアの国境付近で未解決のままとなっている連続猟奇殺人事件と関連があることを突き止めるのだった…。
リスベットを演じているルーニー・マーラがかっこよかったです。23歳の彼女自身は父親の遺産を管理している後見人から何に使うからと言ってお金をもらわなければならないのですが、その後見人がお金を渡すのと引き換えに彼女に性的な暴力をふるうのです。だが彼女もやられてばかりではなく、仕返しをするところは圧巻でした。
映画は40年前に突然いなくなったハリエットがだれに殺されたのかを調べていくうちに意外な事実が浮かび上がり、その秘密をかぎつけたミカエルは殺されそうになる。その危機を救ったのはリスベットだった。
事件が解決したあと、リスベットは揃いの皮ジャンバーを買ってミカエルにプレゼントしようと持っていくが、そこで目にしたものは…。ちょと切ないラストシーンでした。
「ドラゴン・タトゥーの女」 2011年アメリカ、スウェーデン、イギリス、ドイツ 158分 監督: ニールス・アルデン・オプレヴ 出演:ダニエル・クレイグ、ルーニー・マーラ他