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「最強のふたり」を見てきました(9月30日)

「最強のふたり」を見てきました(9月30日)_d0021786_23301639.jpg伏見ミリオンザへ「最強のふたり」を見に行きました。

2003年、オリヴィエ・ナカシュとエリック・トレダノのふたりの監督は、あるドキュメンタリーを見て感銘を受けた。パラグライダーの事故にあって頸髄損傷になったフィリップ・ポゾ・ディ・ボルゴと、彼を介護するために雇われた若者アブデル(本作ではドリスという名前になった)を描いた作品だ。
 フランスの貴族家系の生まれで、有数のシャンパン製造会社の重役、妻とふたりの子供に恵まれ、美術品の収集家でもあるという完璧な人生を送っていた男が、事故で動けなくなり、3年後には妻を敗血症で失う。立て続けにふたつもこんな不幸が起きたら、多くの人は立ち直れないだろう。だが、予想もしなかった出会いが全てを変えた。物騒な公営住宅出身のアブデルは、粗野で気まぐれな若者だったが、フィリッピに生きたいという気持ちを戻させることができる不思議な男だった。

二人が出会ったのは、フィリップの介護者選びの面接でだった。他人の同情にウンザリしていたフィリップは、不採用の証明書でもらえる失業手当が目当てというフザケたドリスを採用する。その日から相入れないふたつの世界の衝突が始まった。クラシックとソウル、高級スーツとスウェット、文学的な会話と下ネタ──だが、ふたりとも偽善を憎み本音で生きる姿勢は同じだった。
互いを受け入れ始めたふたりの毎日は、ワクワクする冒険に変わり、ユーモアに富んだ最強の友情が生まれていく。だが、ふたりが踏み出した新たな人生には、数々の予想もしないハプニングが待っていた──。
(以上「公式ホームページより」

実に楽しい映画でした。ドリスの何ごとにも物怖じせずに、ずけずけとものを言い、相手が大富豪であるからと言って決して彼に迎合することなく自分の信念を貫き、またフィリップのことを本当に心から思うようになっていく過程が面白い。フィリップが半年間もある女性と文通しているということを聞き、どうして文通だけで満足しているんだ、写真を送ってもらえとか、会ってみろと彼をけしかけ、フィリップが自分の障害を苦にして会おうとしないのを無理やり説き伏せて、会う手はずを整えたり、反対にフィリップは亡き妻との楽しい思い出があるハンググライダーに乗りに連れて行き、怖がるドリスを無理やり飛ばせたり。

生きる喜びをドリスはフィリップに与え、彼ら二人の友情は今も続いているという実話に基づく映画でした。

「最強のふたり」 2011年フランス 113分 監督:エリック・トレダノ、オリビエ・ナカシュ 出演:フランソワ・クリュゼ、オマール・シーほか
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by irkutsk | 2012-09-30 23:30 | 映画 | Comments(0)