「地球が天国になる話」を読みました(3月11日)
斎藤一人さんは親といえども未熟な人間で、その親が子供に劣等感を植え付けている。それも「あなたのことを思っている」という愛情のヴェールをかぶって。未熟な親から劣等感を植えつけられた子どもは、また親になって子供に劣等感を植え付ける。その連鎖を断ち切ればいいんだと言っています。
また次のようにも言っています。
「劣等感のある人はやたらに怒ったり、イライラしたりして、大きい声を出しているタイプの人(攻撃型)と、ねちねちと長く言う人(内向型)の二つのタイプがあります。
一番最初に傷つけたのは親かもしれないが、その劣等感を何度も何度も繰り替えして、嫌な気分にさせているのは自分の中にいる「悪徳裁判官」なのです。劣等感を追い出して、空いた穴を天国の言葉(ついてる、うれしい、楽しい、感謝しています、幸せ、ありがとう、許します)で埋めてください。
劣等感の正体は恐れで、「ついていない、不平不満、愚痴、泣き言、文句、心配ごと、許せない」、これらは全部恐れから出ている言葉なんです。テレビを見ても恐れを植え付けるようなことをいっぱい言っています。
完璧になる努力をしないで、「よく頑張っているよな」と見てください。人間は完璧じゃないんです。完璧じゃないからあなたはいろいろなことが完璧にできなくていいんです。完璧じゃないあなたが、完璧になる努力をしちゃダメなんです。「自分って能力や何もかも大してないのに、よくこれだけ頑張っているよな」とか「偉いよな」と思えばいいんです。
みんながみんなのことを尊重したとき、地獄がたちまち天国になるんです。人を見ても「あなた偉いよね」と言ってください。いちいち人のことを心配するのはやめてください。いちいち腹を立てないでください。あの人はああだとか、こうだとかではなく、「よく頑張っているよな」と見てください。
ほめる気になればいくらでもほめられる。けなす気になればいくらでもけなせます。自分をけなして生きたら地獄です。「自分のあら」を探す人は必ず「人のあら」を探します。
最後に、死神について述べています。死神は人が最後に出会う神様で、「死」という「ふるさと」に連れて行ってくれるための道先案内人で、何も恐れることはない。それよりも人間の寿命はいつ尽きるかもしれないので、本当に心からの愛のある言葉を親に言っておこうと言っていました。
人はこの世に修行のために生まれてくる。そして死んでまた生まれ変わって修行を続けるという考えの人が増えているように思います。そう考えたほうが前向きに生きられるような気がします。
「地球が天国になる話」 斎藤一人著 KKロングセラーズ 2006年3月1日発行 1500円+税 CD2枚付き