「だいじょうぶ3組」を見てきました(4月3日)
大ベストセラー「五体不満足」の著者・乙武洋匡が、3年間にわたる小学校教師としての実体験をもとに描いた自伝的小説「だいじょうぶ3組」を映画化したものです。
東京近郊にある松浦西小学校5年3組。ここに赤尾慎之介(乙武洋匡)が担任として補助教員の白石優作(国分太一)とともにやってくる。電動車いすに乗った赤尾先生は手がない、足がない。28人の生徒たちはびっくり。
白石と赤尾は幼なじみで、小学校からの親友。教育委員会に勤める白石が、赤尾を教師に推薦し、補助教員として白石がつくという条件で特例が認められたのだった。
「人はみんな違っていていいんだ。できること、できないことがあっていいんだ」ということを授業の中で子供たちに教える朝倉。文乃の姉はダウン症だが、お菓子を作るのが得意だ。あるとき家族で動物園に行ったとき、象の前で手をぶらぶらさせて象のまねをいつまでもする姉を周りの人が見て、指差して笑っていた。それがショックで姉につらく当たる文乃だったが、そんな自分にも腹を立てていた。そして学校へ行かずに部屋にこもっていた。そんな文乃の悩みを、赤尾は道徳の授業で金子みすずの「みんなちがってみんないい」を題材にした授業で解決するのだった。
「普通って何だろう」という赤尾の問いかけに子どもたちは考え、普通って多いということだ、でも多いからいい、少ないから良くないという考え方はおかしいと学ぶのだった。
人を人と比べないなど大切なことがたくさん詰め込まれた映画でした。ぜひ多くの人に見てほしい映画です。
「だいじょうぶ3組」 2013年日本 118分 監督:廣木隆一 出演:国分太一、乙武洋匡、榮倉奈々、余貴美子ほか