「爆心長崎の空」を見に行きました(7月20日)
一方、高森砂織は1年前に急性肺炎で6歳の娘を亡くし、その悲しみを引きずっていた。
砂織の実家は300年続くカトリックの家庭で、印刷屋を営んでいた。夫は新聞記者で、娘の死に立ち会えなかったことを悔やんでいた。彼は砂織の両親に、原爆が落とされた当時の話を聞かせてほしいと頼むが断られる。そんなある日砂織は再び妊娠するが、また同じことになるのではないかとおそれ、生まないと言う。
清水と砂織の二つの話が交わるのは、砂織が浦上天主堂近くを歩いているとき、砂織の娘が持っていた宝貝の幻を見て道路中央に拾いに行き、車にはねられそうになるのを清水が助けるところだ。
いつも8月が近づくと戦争ものや原爆ものの映画が上映されるが、今回の「爆心長崎の空」はなんとなくはっきりしない映画であった。砂織は娘の死を原爆と結び付けて考えているが、真実はわからない。清水と原爆の関係は???。清水の幼馴染・勇一と原爆の関係は?彼が自傷行為をするのは母親との葛藤?
見るものに何を考えてほしいのか、映画の製作者は何を訴えたいのかがよくわからない映画でした。そんな中で北乃きい一人が輝いていました。彼女の今後の活躍を期待したいです。
「爆心長崎の空」 2013年日本 98分 監督:日向寺太郎 出演:北乃きい、稲森いずみ、柳楽優弥、池脇千鶴ほか