「神の守り人(帰還編)」を読みました(8月23日)
ロタ王国の呪術師であり薬草師でもあり、ロタ王に仕えるスファルの娘シハナはアスラの力を借りて国王の弟・イーハンに兄ヨーサムから権力を奪うことを提案する。しかしイーサムに拒否される。
シハナはアスラとタルハマヤが一体化し、サーダ・タルハマヤとなることを言葉巧みにもちかけ、アスラは一体化しようとするその時、チキサがタンダとともにやってきて、彼女にサーダ・タルハマヤにならないように訴える。
最後まではらはらどきどきのし通しでした。現実の世界とほかにもうひとつ、重なるようにして別の世界があり、そこからいろいろな影響を受けているという設定がおもしろい。私たちの生きているこの世界も別の世界と重なって存在しているのかもしれないと思うと楽しい。
「神の守り人(帰還編)」 上橋菜穂子著 新潮文庫 2009年8月1日発行 552円+税