「女の子ものがたり」を読みました(9月25日)
田舎の町では町を出て行くと、男はやくざになってえらそーに帰ってくるけど、女の子は二度と帰ってこない。中学に入ると3人はそれぞれ別の学校に入ったが共通項は「ばか捨て山」だった。そこに行ってもさらに底辺のばかだった。中学生になると不良グループで過ごしていた。自分たちの母親は結婚して、後の一生ずっと怒っているか泣いているか、文句を言ってるかだ。
高校になって学校を中退し、父親が自殺する。みさちゃんは19歳で結婚した。似合わないピンクのフリルのついたエプロンを着ていた。小さな部屋に大きな花嫁タンス、全部背の高さが違うカラーボックス、ジュータンは緑色、カーテンはピンク。それはきいちゃんが人がちゃんと育つ家を見たことがないから。
みさちゃんは一緒に住んでいる男に殴られ、内臓破裂に。こんな女の人生を見るのはもううんざりだった。おとうさんが取っていった12万円の貯金は20万円にして返してくれていた。お母さんのくれた100万円とお父さんの20万円を持って町を出た。東京で美大に入るために。
「女の子ものがたり」 西原理恵子著 小学館 2005年5月10日発行 857円+税