「トランス」を見に行きました(10月23日)
伯仲のオークション会場からゴヤの「魔女たちの飛翔」が盗まれた。40億円の名画を奪ったのはギャングたちと手を組んだ競売人のサイモン。異常事態が起こったら、競売人は絵をすぐ後ろの部屋に移し、ケースに入れダストシュートのようなところへ入れられる。そうするとオートロックがかかって絵は絶対に持ち出せなくなる。サイモンはその絵を入れようとするところでギャングたちに盗まれる。そして中の絵を確認しようとしたギャングのボスに電気ショックを与える。怒った彼はサイモンを殴る。
そして絵は盗まれ、サイモンは救急車で病院に運ばれる。
ところが盗んだ絵をケースから出してみると、なんとそれは額だけで、肝心の絵はなかった。サイモンの家や車を徹底的に探したが、絵は見つからなかった。
退院してきたサイモンにギャングたちは絵のありかを追及する。だがサイモンは殴られたショックでその時の記憶をなくしてしまっていた。どんなに拷問を加えたところで忘れて思い出せないと言う返事しか聞き出せないギャングの仲間たちは、サイモンを催眠療法士のところへ行かせ、記憶を取り戻させようとするのだが。催眠療法士エリザベス・ラムは彼の記憶を掘り起こそうとするのだが。
その行き着く先にはサイモン自身でさえも予想も就かなかった真相が待ち構えていた。
とてもおもしろい映画で、集中してみていないとわからなくなってしまいそうでした。でもしっかりとスクリーンに観客をひきつけて、予想がどんどん裏切られ、思いもかけない真相が明らかになったとき、うまくだまされ続けていたことに気がつき、そのだましのテクニックに感激しました。劇場へ足を運んでみる価値のある映画です。
「トランス」 2013年アメリカ・イギリス合作映画 101分 監督:ダニー・ボイル 出演:ジェームズ・マカヴォイ、ヴァンサン・カッセル、ロザリオ・ドーソン