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「日本自立のためのプーチン最強講義」を読みましたPart3(12月27日)

「日本自立のためのプーチン最強講義」を読みましたPart3(12月27日)_d0021786_11333177.jpgプーチンの講義三つ目、「自立」のためのエネルギー政策とは」では、まず賛否両論がある原発問題から始めています。原発推進派は金儲けから原発が必要だと言っている。脱原発派じゃ安全と健康から原発反対と言っている。どちらが大事かと言うと「命」である。お金がいくらあっても死んだり、病気になっては使えない。人の命を犠牲にして自分は金儲けをしようなどというのはとんでもないことである。

北野氏は「国の自立のためにはエネルギー自立が欠かせない」と言っています。世界各国のエネルギー自給率は次のようになっています。
ロシア177%、カナダ144%、中国91%、イギリス76%、インド75%、ドイツ30%、イタリア15%、フランス8%、そして日本はたったの4%。
日本のエネルギーはアメリカとの関係が良好であれば問題ないが、アメリカと対立すると入らなくなる。だからアメリカに絶対に逆らえない。

そんな中で日本を救うエネルギーとして北野氏が言っているのはメタンハイドレード(凍った天然ガス)と「油を作る藻」です。メタンハイドレードは愛知県沖の太平洋で試掘が始まりましたが、太平洋側は4000mの海底にあり、非常に取り出しにくいのです。一方日本海側のものは1000mより浅い海底にあり取り出しやすいのにどうして太平洋側で試掘をはじめたのか?メタンハイドレードの埋蔵量は日本で使うエネルギーの100年分以上があると言われています。

また近年、藻から油をとる事業があちこちで活発になっており、ユーグレナやIHIなどではジェット燃料をつくる事業がすすんでいます。

目先の経済効率ばかり気にしていたら、10年、20年、いや100年たっても日本を自立させることはできません。少々コストが高くてもエネルギー自給率を上げることが必要です。太陽光、風力、小型水力、地熱、バイオなどの再生可能エネルギーを政策的に増やしていくことがエネルギーの自立につながります。

「日本自立のためのプーチン最強講義」 北野幸伯著 集英社インターナショナル 2013年11月30日発行 1600円+税
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by irkutsk | 2013-12-27 11:33 | | Comments(0)