「21世紀をつくる人を幸せにする会社」を読みました(6月22日)
本書は第1章で「21世紀をつくる「価値ある企業」像」を明らかにし、第2章では21世紀をつくる「価値ある企業」事例、12社を紹介しています。
第1章では価値ある企業とは次のようなものであるといっています。
1、「社会共通の価値」を創造している
1社員など人を大切にすることによって生み出される“こころの価値”
2地域社会、自然や環境、伝統や文化、教育などへの貢献によって生み出される“社会の価値”
2、目に見えない3つの「企業資源」を大切にしている。
1正しい経営理念を浸透させる“経営理念力”
2社員のysるきを高める“人財育成力”
3社員同士、社員の家族、取引先や地域社会などとの絆を結ぶ“信頼形成力”
4共感資本を媒体に「価値のらせん的発展」を描いている。
第2章で紹介されている企業は次の12社です。
1、雇用創出を社会使命として躍進を続けるIT企業「アイエスエフネットグループ」
2、こだわりの商品を提供して各地の名店を陰で支える、地域に愛されるせんべい屋「スギ製菓」、
3、全国から人が集まる不思議な自動車教習所「コガワ計画(Mランド益田校)」
4、人と人、人と自然、企業と社会をつなぐ、日本の食文化を支えるトップ企業「エフピコ」
5、障がい者も健常者も共に働き、共に生きていく社会を実現するカフェ・ベーカリー「スワン」
6、ものづくりを通して日本の古きよき生活文化のすばらしさを伝えるブランド「石見銀山生活文化研究所」
7、捨てられる運命にある魚を流通させ、漁業従事者に夢と希望を提供する流通企業「旬材」
8、先史時代からの勾玉の伝統を守るアクセサリー会社「めのや」
9、ハーブ、アロマテラピーを通じて自然・健康・楽しさを提供する企業「生活の木」
10、経営理念の力で“憧れて入社したくなる清掃会社”に生まれ変わったビルメンテナンス企業「四国管財」
11、障がい者支援と商品開発・生産・販売を結びつけ、“ともにしあわせになるしあわせ”を共創する通販会社「フェリシモ」
12、いじめや差別のない明るい社会を創る人財教育企業「アチーブメント」
昨今の儲けるためには何をしてもいいという風潮の中で、このような企業が存在し、発展しているというのは心強く、みんなで支援していきたいと思います。
「21世紀をつくる人を幸せにする会社」 坂本光司+価値研 株式会社ディスカヴェー・トゥエンティワン発行 2012年6月15日 1,500円+税