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「あとかたの街2」を読みました(10月13日)

「あとかたの街2」を読みました(10月13日)_d0021786_10154517.jpg国民学校高等科1年生・木村あいが過ごした昭和19年の名古屋が描かれています。“あい”も姉の“みね”も勤労動員で軍需工場へ働きに行く毎日です。初等科3年生の妹の“とき”は岐阜県へ学童疎開します。そして1歳になる妹“すえ”はまだ乳飲み子です。

昭和19年12月7日濃尾大地震が起こりました。でも新聞やラジオはそのことを戦意喪失につながると報道しませんでした。だからどのくらいの被害があったのかは自分の身の回りのことしかわかりませんでした。

そして12月13日、三菱発動機大幸工場への空襲を皮切りに、名古屋への空襲が始まりました。“あい”は初等科の時の友達“花子”のうちを訪ねますが、“花子”はきれいな着物も松坂屋であつらえたお洋服も、エナメルの靴も、ドロップもみんなあげるから、私と代わって“あい”に懇願するのだった。“花子”は港区にある三菱航空機製作所に勤労動員されていたのだった。そして12月18日、その三菱航空機製作所に空襲があり、“花子”のことが心配になり、同級生の”節子“と二人で“花子”のうちを訪ねていくと、彼女の顔には白い布がかけられていた。

日本の高射砲はB29が飛んでいる高さまで届かず、なすすべもなかった。

現在自分が住んでいる名古屋が舞台だけにより身近に感じられます。つい70年前、こんな大変な時代を人々は生きていたというのがよくわかります。ぜひ若い人に読んでほしい漫画です。戦争とは何か。日本で70年間戦争がなかったから、みんな忘れて戦争を再び起こそうとしているように思える今日この頃。ぜひ阿部首相にも読んでほしいものです。

「あとかたの街2」 おざわゆき 株式会社講談社 2014年10月10日発行 680円
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by irkutsk | 2014-10-13 17:14 | | Comments(0)